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「県ヶ丘高校探究科」の入試についてのまとめ

2022/6/17

昨日、教育関係者向けに「県ヶ丘高校探究科説明会」が行われました。

昨日のブログで、大まかな感想を述べました。

今日は、もう少し踏み込んだ内容で、まとめようと思います。

「募集の観点」

まず、一番気になる「入試」についてです。

教頭先生が強調されていたのが、

要項に掲載されている「募集の観点」をよく読んで下さい。

とのことでした。

その「募集の観点」がこちらです。

① 中学校の学習において、学習成績(特に国語、社会、数学、理科、英語)が優秀で、発展的な事柄にも強い学習意欲を持って学んできた者。

② 自然科学、人文社会科学などの領域に対する知的好奇心や探究心があり、発展的な教科学習や課題解決を図る学習に積極的に取り組むことができる者。

③ 学習に加えて、部活動、学校行事、生徒会活動などに積極的に参加し、主体的・協働的に活動ができる者。

昨年度のものですが、おそらく今年も大きな変更はないと思われます。

「『募集の観点』に、高校からのメッセージが込められている」

とのことです。

なので、こちらをきちんと分析・理解することで、入試対策の方向性が見えてくると思います。

私なりに考えたところ、探究科に合格するためには、次の3つの点に力を入れる必要があると思いました。

①内申点をしっかりと取る
②中学校生活に積極的に取り組む
③「さらに深く考える」意識を持つ

まず「①内申点をしっかりと取る」についてですが、探究科では

「3年間、中学での勉強をどのような姿勢で取り組んできたか」

を最も重視するような印象を受けました。

それがもっとも端的に現れるのが「内申点」です。

「学力重視、一発勝負の後期選抜ではなく、3年間の取り組みが総合的に評価できる前期選抜」

で多くの生徒を募集しているところからも、その傾向が強いのかな、という気がします。

なので、内申点をしっかりと取るようにしていくことが大事だと思います。

次に「②中学校生活に積極的に取り組む」ですが、

勉強だけではなく、部活動や生徒会活動などの課外活動にも、積極的に取り組んでいる生徒が、受かりやすいように思いました。

これは、入学した後に行われる「探究活動」をきちんと行うことができるかどうかの素質を、ここでチェックしたいのではないかと思います。

そして「③「さらに深く考える」意識を持つ」ですが、ちょっとわかりにくい表現かもしれません。

ただ、与えられた「答え」だけで満足するのではなく、

「なぜそのような答えになるのか?」
「別の答えの求め方はないのか?」
「違う表現の仕方はないのか?」

といったことを「主体的に考えるクセ」をつけておく必要があるのかな、と思いました。

例えば、数学で

「連立方程式で解ける問題を、一次方程式で解いてみたらどうなるのか?」

ということを試してみたり、

国語のことわざ「郷に入っては郷に従え」を、英語で表したらどのような表現になるのか?

ということを考えてみる、というような姿勢が大事なのかな、ということです。

評価比重

前期選抜の評価は、昨年度は

「調査書50、面接10、小論文40」

という比重でした。おそらく今年も同じだと思います。

調査書の比重が一番大きくなっていますが、このことからも、先に述べたように、「中学校生活の態度を重視する」ということがうかがえるのではないか、と思います。

小論文について

小論文に関しては、

令和3年度のテーマが「国際宇宙ステーション」「スマート農業」

令和4年度のテーマが「代替肉」「エシカル消費」

とのことでした。

対策として、

「日頃から新聞等を読み、世の中の出来事に関心を持ちつつ、自分の学んでいることが、世界のどこにつながるのかを意識してほしい」

とのことでした。

ざっくりいえば「社会問題に関心を持ち、『自分ごと』として考えてみよう」ということだと思います。

なお、ここからは私見です。

数年前の前期選抜の小論文の問題を解いたことがあります。

その時に思ったのが、

「結局、学校で習っている内容を突き詰めて勉強するのが近道だな」

ということです。

特別に「県ヶ丘探究科の小論文の対策をする」ということよりも、まずは学校で習っている5教科の内容についての力をつける。

その上で、先に述べたように

「違う見方、考え方ができないかな?」

ということを考えてみる。

こういった姿勢で取り組むことが、結局合格につながるような気がします。

万が一それで不合格になったとしても、5教科の実力を高めておけば、後期選抜で再チャレンジすることもできます。

「奇をてらった」対策をするよりも、地道に「王道を行く」。

個人的にはこっちの方が大事かな、という気がしています。

前期選抜合格ライン

こちらについて質問があったそうです。

誰もが知りたいこの情報。さすがに教えてはいただけませんでした。

ですが、ある分析サイトの情報を教えていただきました。

そこには

前期合格→中3の内申40
前期合格→中3の内申42
後期合格→中3の内申36、5科423点

という合格者情報が載っていました。

「よく調べられていますね」という感想をおっしゃっていたので、おそらくこのくらいの数字が合格ラインだと思います。

ただ、経験上、こうした説明会で公開されるデータは、だいたい「やや上目」のデータであることが多いです。

なので、もう少し低くても合格できるのかな、という気がしました。

いずれにしても、

前期であれば「内申40以上」、

後期であれば「内申36以上、テスト420点以上」

というのが、ひとつ目安になるのかな、と思いました。

ちなみに後期の点数は、「深志合格レベル」と同じくらいだと思います。

なので、後期で受ける場合には、深志合格相当の実力が求められる、と言っていいと思います。

まとめ

以上です。探究科での取り組みについてもまとめる予定でしたが、入試について書いていたら、力尽きました。

なので、県ヶ丘探究科の取り組みについて詳しく知りたい方は、

「7月に座談会」、「11月に説明会」

が実施されるそうなので、そちらで直接ご確認ください。

まとめになりますが、県ヶ丘探究科に合格するには

「中学校の勉強、課外活動に自主的、積極的に参加する」

ことが重要だと思います。

探究科を目指す生徒は、ぜひその意識を持って、「中学1年から」頑張るようにしてください。

最後になりましたが、説明会を開催していただいた、県ヶ丘高校の先生方、ありがとうございました。

今後の生徒指導に役立てていきたいと思います。

☆YouTubeチャンネルもやっています
https://www.youtube.com/channel/UCcorE8DZR8FqA_EX2tlHo-A/featured?view_as=subscriber
ぜひご覧ください。

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