計算力とひらめき
2022/6/22
生徒に数学や算数を教えていて一番感じるのが、「計算力のなさ」です。
「算数・数学が苦手なんです…」という生徒は多いです。そうした生徒は、ほぼ例外なく計算力がありません。
一方「算数や数学が一通り身についている」生徒もいます。
ですが、こうした生徒も、中3になると数学や理科の問題で苦戦する生徒がほとんどです。
得意な子も苦手な子も、全員に共通しているのが「計算力のなさ」です。
反復練習が足りない
「計算力がない」ということは、結局「反復練習が足りない」ということです。
「計算のやり方だけわかれば大丈夫」ということで、それで満足している生徒がほとんどです。
そこからさらに「速く、正確に」ということを目指して練習している生徒がいない。
その点が非常に残念です。
特に小学生の生徒の場合、「鍛えられていないな」と感じることが多いです。
「もっと計算力を高めておけば、中学に入ってから伸びると思うんだけどな」
そう感じます。
たまに、中学受験の計算問題を解かせてみたりするのですが、そうした問題に対応できる生徒は皆無です。
こうした計算問題で鍛えられている子どもたちと、大学入試では競争しなければなりません。
そうした点を考えると、小学校の時点で、「私立中学の受験勉強」をしている生徒と、「公立中学に普通に進学」する生徒で、すでに相当の差がついているという感じがしています。
高校数学を解いていて思うこと
最近、時間がある時にちょこちょこと高校数学の問題を勉強しています。
高校数学の勉強をしていて思うのですが、
「ある程度の計算力がないと、ひらめきも生まれてこないな」
ということです。
高校の数学は、中学と比べるとかなり内容が複雑です。
なので、高度なことを理解する必要があるように感じていました。
ですが、最近あらためて高校数学を解いていると、
「ある程度の計算力があれば、十分理解することができるな」
という風に感じています。
逆に言えば、
「もし計算力がなかったら、理解するのに相当時間がかかっていただろうな」
とも思いました。
「高校時代、もう少し数学を真面目にやっておけばよかった」
と今でも思っていますが、一方で、
「小・中学生の間に、ガチガチに計算練習しておいてよかった」
とも思っています。
東大生の1/3が、くもん式
以前、大学時代の友人と話していた際に、
「東大生の1/3が、くもん式を利用しているんだよ」
という話になりました。
「へ~」と、その時はあまり気にもとめませんでした。
が、その後あらためてその意味を考えてみました。
結局、東大に進学する生徒というのは他の誰よりも「反復練習」をしていたのかな、と。
反復練習をする上で「くもん式」は優れていると思います。
「くもん式」で反復練習をする習慣を身につける。
と同時に、くり返し練習する中で「もっと効率よく解ける方法はないか」ということを、自分なりに試行錯誤しながら解き進めていく。
こうした地道な努力を継続できた人が、東大に進学しているのではないか。
そのように思いました。
毎日、計算練習を!
数学や算数を得意にするには、とにかく「計算力」を高めることです。
それには「毎日練習する」しかありません。
特に小学生のお子様には、中学に上がるまでに徹底して計算力をつけておいてほしい。
教科書に載っている内容は最低限、できれば中学受験の計算問題にまで慣れておくとベストです。
中学受験の計算問題は、工夫しないと解けないので、応用力を鍛えるにはもってこいだと思っています。
毎日コツコツと練習して、計算を習慣にしてほしい。
そうすれば、「数学・算数嫌い」もだいぶ克服できると思います。
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ぜひご覧ください。