紙芝居のすごい効果
2023/8/21
いかに「本」を読ませるか
子どもたちを指導していて、一番難しいのが
「いかに読書習慣をつけさせるか」
ということです。
本をよく読む生徒は、読解力があります。
読解力がある生徒は、ある程度学習時間を設ければ、着実に成長していきます。
逆に、読解力のない生徒というのは、なかなか伸びていきません。
読解力のない生徒というのは、だいたい「本」を読みません。
こうした生徒に
「どのように本に興味を持たせるか」
ということに頭を悩ませています。
大きくなってから読書をさせようと思っても、なかなかこちらの思い通りにはいきません。
できれば、小さいうちに「本」に親しむ習慣を身につけさせたい。
そのためにはどうしたらいいのかな…、ということを、常に考えています。
「読書が苦手な子」には…
以前、こちらの本を読みました。
この本の中で、
「読書が苦手な子には、『紙芝居』が有効」
という風に書かれていました。
「いまさら紙芝居?」
と思いましたが、ちょっと興味を持ったので、ためしに「紙芝居」をやってみようかな、と思いました。
色々と調べてみると「紙芝居」では「舞台」が大事、とのこと。
「ただ紙芝居の「紙」を順番に読めばいいんじゃないのかな?」
「そんなに気合を入れて、環境を整える必要があるのかな…」
とも思いましたが、
「まずは素直に、アドバイス通りやってみよう」
ということで、紙芝居の「舞台」まで購入しました。
最初、生徒に試してみようと思ったのですが、Amazonでなにげなく選んだ物語が、かなり幼児向けの内容でした。
「これだと、生徒は飽きちゃうな…」
と思って、「どうしようかな」と思っていたところ、「そうだ!」と思いつきました。
姪っ子に試してみる
私には、今年3歳になる「姪っ子」がいます。
「そうだ。姪っ子に試してみよう」
ということで、家族が集まるお盆休みに、試してみました。
姪っ子は人見知りをするタイプ。おじさんである私にも、なかなかなついてくれません。
「果たして、『紙芝居』はどれだけの効果があるのだろうか…」
期待と不安が入り交じる中、紙芝居決行です。
そうすると、思った以上の反応を示してくれました。
紙芝居の舞台を準備している段階から、
「なんだ、なんだ?」
という感じで興味津々です。
「舞台」をしっかり用意したことで、「つかみ」はOK。
「やっぱりアドバイス通りにしてよかったな~」
ということを思いました。
その後も、アドバイス通りに紙芝居を進めていくと、姪っ子は夢中になって紙芝居を聞いてくれました。
汗をかきかき、なんとか物語を終わらせると、
「もっとやってくれ」
とのアンコール。
まさかここまで食いつきがいいとは予想外でした。
1作品しか用意していなかったので、仕方なくもう一度同じ物語をやったのですが、それでもしっかりと聞いてくれました。
「これは予想以上に効果があるな」
ということを思いました。
「紙芝居」、なかなか侮りがたいです。
もっと色々な物語を試してみながら、
「少しでも本に親しむ子を増やしていきたいな」
と思います。
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