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入試分析会に参加しました

2023/9/14

なが模試主催会社が毎年行っている

「長野県公立高校入試分析会」

に参加してきました。

今年も非常に有益な情報が得られました。主催された関係者の皆様、ありがとうございます。

盛りだくさんの内容でしたが、今年印象に残ったのは、以下の通りです。

・英語の難化傾向は全国的
・数学は難問が減り、基本的な内容になってきている
・国語は「古典の記述」がカギ
・理科は全国と比べ、計算が多め
・社会は「記述」を捨てない

以下、順に述べていきます。

英語は難しい入試が続く?

まず一番印象に残ったのは、

「英語の入試が難しいのは、全国的な傾向なので、今後も難しい入試が続くのではないか」

という分析結果です。

今年の長野県の公立高校入試、英語の平均点は「45.0点」でした。

前年と比べ「△6.3点」、5教科の中でも一番低い点数でした。

今年の国語や理科のように、低すぎる点数が出ると、翌年は難易度が緩和されて、「解きやすい問題」問題が出題されることが多いです。

なので、

「来年の英語は、多少解きやすくなるかな」

と思っていたのですが、そうならない可能性もあるようです。

というのも、全国的に見ると、英語の平均点は「52.0点」であり、その点数と比べてみても「45.0点」というのは、決して低すぎる点数ではない、ということでした。

また、今年の受験生は、新しい学習指導要領になった英語の教科書で、1年から3年まで習った学年になります。

新しい学習指導要領になってからは、全国的に、定期テストの英語の難易度が上がっているようです。

こうした傾向から見れば、

「今年くらいの難易度の入試が、今後も続くのではないか」

ということでした。

いずれにしても、英語の対策は「必須」ということが言えると思います。

数学は解きやすくなっているが…

数学に関しては、

「以前と比べると『難問』が減った」
「基本的な内容を問う問題が増えてきている」

ということでした。

確かに数学の入試問題を解いていても、数年前と比べると、だいぶ「解きやすくなったな」という印象を受けます。

ですが、その分

「点差がつきやすくなった」

ということも言えるのかな、と話を聞いていて思いました。

難しい問題であれば、点差がつきにくかったのですが、解きやすい問題であれば、「得意」「不得意」で点差が大きくつきやすくなります。

そう考えると、解きやすくなったからといって、決して油断することはできないと思います。

国語は「古文」がカギ

国語に関しては、この2年間で、平均点が25点ほど下がったこともあり、

「ある程度解きやすくなった」

ということでした。

漢字は、一時期難しくなったようですが、今は全国的に簡単になってきているようです。

なので、まずは漢字で確実に点数を取れるようにしておくことが重要です。

また、点差がつきやすい部分として、

「記述。特に『古文の記述』」

が挙げられていました。

古文に関しては、苦手意識を持っている生徒が多いようです。これは生徒を指導していても感じます。

ですが、ある程度練習をこなせば、現代文よりも点数が取りやすいのが「古文」の特徴でもあります。

ですので、古文をどれだけ強化することができるかが、国語のポイントとなりそうです。

理科は計算が多い…

理科に関しては、

「長野県の理科は計算が多い」

ということでした。

そして、その「計算の難易度」によって、平均点も上下する、とのことです。

昨年は計算が難しかったので平均点が下がり、今年は計算が解きやすかったので、平均点が上がった。

そういうことだと思います。

いずれにしても、長野県の理科では、「計算」からは逃れられないようです。

まずは「公式」をしっかり覚えるところから始めた方がよさそうです。

また、理科に関しては、

「設問だけ読めば答えられるような、基本的な問題」

もいくつかある、とのことです。

理科が苦手な生徒は、こうした問題を確実に取れるように、基礎事項を覚えていきましょう。

社会は「記述」を捨てない

社会に関しては

「記述問題が多い」

のが、長野県の特徴のようです。

一方で、

一般的に選択問題の方が「解きやすい」と思われがちだが、得点力が高いのは「記述問題」

ということも、おっしゃっていました。

選択問題は、選べば答えられるので、答えるのは簡単。だが、それが点数になるとは限らない。

記述問題は、書くのは大変だけど、その場で資料を読むだけで、答えに近いことを書くことができる問題がある。

また、ある程度書ければ「部分点」として評価される余地がある。

ということでした。

なので、社会で点数を取るには、記述問題をあきらめずに取り組むことが重要そうです。

また、公民に関しては、

「最新の用語が出やすい(今年で言えば『エコツーリズム』)ので、意識して対策していく」

必要がある、とのことでした。

変化に合わせつつ

以上、さしあたり思いつくままに、今日の内容をまとめてみました。

この他にも、

「今年の入試で狙われそうな分野」

についても、いくつか挙げられていました。

今日の分析結果をしっかりと吟味して、今後の生徒指導に役立てていこうと思います。

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