「ちょっとの差」の積み重ね
2023/11/15
何が彼を「世界チャンピオン」にしたのか
ボクシングの元世界チャンピオンに「輪島功一」という人がいます。
我々世代だと、「バラエティー番組に出ていた、団子屋のおじさん」という印象が強いです。
が、かつては日本を熱狂させたプロボクサーであったと聞いています。
この輪島功一氏ですが、ボクサーとしては遅咲きの人物でした。
ボクシングは10代で始めるのが一般的な世界なのに、20代中盤から始める。
スタート時点ですでに大きなハンディを背負った輪島は、どのようにして世界チャンピオンまで駆け上がったのか。
その1つに「練習に取り組む姿勢」というものを挙げています。
輪島氏は言います。
「他の人は『ダッシュをしろ』と言われた時に、ゴール手前の2,3歩の地点で力を抜いて流していた」
「だが俺は、ゴールラインまで全力で駆け抜けた。」
「歩数にして2,3歩。ちょっとの差。だが、この『ちょっとの差』の積み重ねが、土壇場で生きてくるんだ」
こうした「地道な努力の積み重ね」が、自分を世界チャンピオンにまで導いた。
輪島氏はそう語っています。
特別な方法など、ない
多くの人が、成果を求める時に
「何か特別な方法があるのではないか」
ということを考えます。
勉強においても、
「特別な方法を用いれば、自分の実力が飛躍的に伸ばせるのではないか」
と考えている人が多い気がします。
ですが、生徒を10年以上指導してきてつくづく思います。
「そんな特別な方法など、ない」
と。
人が成長するには、学力を向上させるには、
「地道に続ける」
ことしかない。
これが真理なのだと、私は思います。
その中で、
「ちょっとした部分を積み重ねる」
ことができる人が、成長していくのだろうと思います。
生徒の授業態度を見ていても、それは感じます。
授業の残り数分前。
いそいそと帰り支度を始める子。
チャイムが鳴るその時まで、ひたすら問題と向き合う子。
時間にしてわずか数分。
ですが、この「数分の積み重ね」が、後に大きな差となって表れる。
そう思います。
「ちょっとした努力を積み重ねる」
こうした姿勢を、勉強を通じて、一人でも多くの生徒が身につけてほしいです。
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