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開校にあたり③

2016/2/13

テスト前のことでした。
生徒はテスト勉強のため、塾に来て自習をしていました。
個別指導ですと、授業料が高いためどうしても「英語」「数学」といった科目のみ
受講される子が多く、それ以外の科目についてはテスト前まで手付かずの
状態の生徒がたくさんいました。
「先生、社会は何をやればいいか教えてください。」
生徒は頼ってきます。
ですが、私もたくさんの生徒が一斉に自習に来るため、
1人の子につきっきりになるわけにはいきません。
また、社会は「教える」よりも「覚えさせた」方が早い。
そこで私がとった手段は、
「テスト範囲の問題を用意し、生徒にひたすら解かせる」
ことでした。
自分から教えることは一切しませんでした。
間違えた場合は、自分で解答を見て覚えるように指示しました。
ただ「間違えていいから、ドンドン問題を解きなさい」
というアドバイスはしました。
最初、子供たちは全く問題が解けないため不安そうな顔をしていました。
「先生、できません。」と。
ですが、「気にしないでいいから、答え合わせだけしっかりやってドンドン進めろ」
とはっぱをかけ、とにかくテスト範囲の問題を繰り返し解かせました。
そして、テスト結果。
多くの生徒が前回よりもいい点数を取りました。
24点→79点と大幅に点数を上げた子もいました。
生徒たちは喜んでいましたが、私は複雑な心境でした。
「丁寧に授業で教えているよりも、自習でやらせた方がいい点数が取れる…」
一体、個別指導って何なのだろう、と。
「ただ、これは社会という暗記科目に限ったことであって、
 やはり『英語』『数学』といった教科は、ちゃんと教えないとダメだよな。」
そう思うようにしました。
続く。

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