「手」で考える
2019/12/17
最新刊の「プレジデントファミリー」
に、このような言葉がありました。
「高専生が優れているのは、
手を動かしながら考える習慣が
身についていること。
一方、東大生は数学力やAIを学ぶ能力は
高いのですが、手が動かず、
考え込んでしまう傾向にあります。」
数学が得意な子と不得意な子を
比べてみると、
「手を動かしているかどうか」
という点が1つチェックポイントとして
挙げられます。
得意な子は手を動かしながら
「ああでもない、こうでもない」
と考えていることが多いです。
計算があわない時は
「どこか間違えていないか?」
をひっ算などで確認しています。
一方苦手にする子は
固まってしまいます。
頭を抱えてウンウンうなっている
ことが多いです。
人類の歴史を振り返ってみると、
四足歩行だった動物が、二足歩行となり、
手を使うことによって脳が発達してきた
と言われています。
そうした人類の歴史から見ても
手を使って考えることはひらめきを
生みやすいのではないか、
と思っています。
今はPCやスマホがあるので、
書き出さなくても、
画面上にメモは取れるように
なりました。
ただ、それだといまいち
「ひらめかない」という感じがします。
自分は何かを考える時、
必ず「紙に書く」ようにしています。
例えば、折込チラシを作る時。
まずは手書きで大まかに書く内容を
書き出します。
文章を考えるのは大変なのですが、
その時も「何を伝えたいのか?」
をバーッと箇条書きで書き出します。
その中で、何となく流れが出来てきたら
そこで始めてPCを使って清書する、
という流れです。
色々試していますが、
これが一番しっくりくるように思います。
また、生徒を指導していて
単語を忘れてしまったり、
計算の答えがパッと出ない時は
指を動かして思い出したり、
紙に書いてみて確認します。
頭で考えるよりも、
「手を使って思い出す」という感じです。
全体的に、生徒たちは
「書く」という点において
鍛えられていない印象を受けます。
なので、うちの塾ではとにかく
「書かせ」ます。
「まず手を動かして考える」
そうした習慣をつけておけば、
大人になっても役に立つかな
と思っています。