小学校で身につけておきたい国語の力
2020/6/11
最近、新しい生徒が少しずつ増えてきました。
新しい生徒を指導するにあたり、
最初に意識するのがその生徒の「国語力」です。
国語力が高い生徒は、
将来的に伸びる可能性が高い
と考えています。
逆に国語力が低い生徒は、
現状がよくても将来的に伸び悩む、
と感じています。
以前、同じくらいの学力の生徒ニ人を
指導したことがありました。
塾に入った時のニ人の学力は同じくらいでした。
「平均点をやや下回る」といった感じです。
ところが、指導していく中で、
二人の差が徐々に広がっていきました。
二人とも
同じように塾では授業に真面目に取り組み、
同じようにたまに宿題を忘れ、
同じように家ではダラダラしていました。
それでも、テストになると差が出る。
点数にして30~50点くらいの開きが出ました。
その差は何だったのか。
順調に伸びた生徒は「読書」をする習慣がありました。
塾の休み時間にゴソゴソと本を取り出して
読んでいることがありました。
一方伸び悩んだ生徒が本を読んでいる姿を
見ることはありませんでした。
家の様子を聞いても「動画ばかり見ている」
とのことでした。
順調に伸びた生徒は、
1つ上の高校も十分狙えるだけの実力をつけた上で、
目標とする公立高校に余裕で合格。
一方伸び悩んだ生徒は、
公立高校の受験をあきらめ、私立高校へ進学しました。
中学生になり、同じように勉強に取り組んでも、
「国語力」が身についているかどうかで
大きな差が出る。
そのことを肌で感じた出来事でした。
このように、将来の成長に大きく影響する「国語力」ですが、
小学校のうちに国語の力を高めておく必要があります。
中学になってから国語を伸ばそうとしても、
・英語や数学の勉強に時間がかかるので、国語をやる時間がない
・「どのように国語を勉強すればよいか」がわからない
・時間的余裕がない。国語を練習しても「結果」が出にくいので、
受験を考えると、他の教科(理科や社会)を伸ばす方向になる。
・「結果が出ない」ので、生徒のモチベーション維持も難しい
という理由から、国語の勉強は後回しにされます。
時間に余裕があり、内容的に易しい小学校のうちに
どれだけ「国語力」を高めておけるかが、
中学以降の伸びを決めると思います。
「国語力」といっても色々ありますが、
私が考えている、最低限小学校のうちに
身につけておいて欲しい「国語力」は
「漢字力」
「文法力」
「語彙力」
の3つになります。
塾に通っている小学生には、まずこの3つを
身につけさせるように指導しています。
長くなってきたので、
具体的にどのように教えているかは、
明日以降、お伝えしようと思います。