「語彙力」の鍛え方
2020/6/15
以前の記事の続きです。
猿田塾でやっている「語彙力」の指導は
以下の通りです。
①「言葉力1100」を解く。
漢字に問題がない生徒に関しては、
あわせてこちらの問題集も解いてもらっています。
その言葉がどのように使われているのかを
感じながら、意味を確認できる問題集と
なっています。
また、すぐに答えが確認できる位置にあるので、
スイスイと解ける問題集だと思います。
②「言葉力1100」で出てきた言葉を
使って文を書く。
ただ問題集を解くだけでは、語彙は身につきません。
実際に「書いて使う」ようにすることが大事です。
「言葉力1100」が一通り終わったら、
今度は、その中で出てきた言葉を使って
文を書いてもらいます。
ただ、いきなりそれをやっても、手が止まってしまう
生徒がほとんどです。なので、
「辞書なり、問題集に載っている例文なり、
とにかくまずはマネをして書く」
ように指導しています。
とにかく「書く」ことを重視しています。
③「指定した言葉」を使って文を作る。
これはある程度「できる子向け」の指導です。
「言葉力1100」と「辞書」の中から、
こちらでランダムに選んだ言葉3つを使って
100字の作文を書いてもらいます。
これはかなり難易度が高いです。
最初のうちはヘンテコリンな文章しか書けませんが、
添削していくうちに、きちんとした文が
書けるようになっています。
語彙力と同時に「記述力」も鍛えられます。
ここまで到達できる生徒はほとんどいません。
ですが、ここまでやった生徒の
中学の成績は国語の平均点は80点以上、
5教科400点以上なので、
結果が出る練習法だと思います。
※ちなみにもっというと、
作文でも表彰されていたと思います。
「漢字力」に関しては、全生徒に指導していますが、
「語彙力」については、
「漢字がきちんと書ける生徒」に絞って
指導しています。
漢字が理解できないと、語彙力を鍛えるのは
かなり厳しいと思います。
※評価が高い語彙力の本※
指導には利用していませんが、
塾講師の間で評判がいいのはこちらの本です。
「マンガでわかる!10才までに覚えたい言葉1000」
語彙ごとにマンガがついているので、
言葉のイメージはつかみやすいと思います。
塾にも一応置いてあるのですが、
正直自分があまり楽しめなかったので、
授業では使っていません。
自分が「いいっ!」と思ったものでないと、
生徒には見抜かれてしまうので。
気軽に読める内容だと思うので、
ご家庭に置いておくにはいいかもしれません。
というのも私がことわざを覚えたのは、
家に転がっていたこちらの「ことわざ辞典」
というマンガを繰り返し読んで
覚えた記憶があるので。
漢字もそうですが、語彙力も
「毎日コツコツ続ける」ことが大事です。
以前、あるご家庭のお母さんの話として、
「前に習った言葉を使って、朝学校に行く前に
例文を言わせてみる」
という取り組みが紹介されていました。
ちょっとしたことかもしれませんが、
そうした「積み重ね」が語彙力の強化に
つながると思います。