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公立高校入試の範囲

2020/6/23

4・5月の学校の休校の影響で、
来年の公立高校入試では
範囲が縮小となる県があるようです。
東京都はすでに範囲縮小という発表がされています。
その他の県でも、縮小する予定のところが
あるようです。
長野県は「7月中に公表」ということなので、
その発表を待ちたいと思いますが、
個人的には「範囲を縮小する必要はない」
と思っています。
まず、範囲が縮小されてしまうと、
「過去問が使いにくい」ことになります。
生徒が過去問を解いていく中で、
「習った内容がわかっていない」のか、
「習っていない内容なのでわからない」のか、
判別するのはかなり厳しいです。
特に東京都のように、
英語で「関係代名詞」を使わない、
という縛りが発生すると、
おそらくほとんどの過去問の長文問題が
利用できなくなります。

そうすると、「範囲が指定された」問題しか

解けなくなるので、入試のような総合的な
問題の演習がやりづらくなると思います。
次に、「高校入試まで」と限定して考えれば、
範囲縮小の方がいいと思います。
しかし、高校入試が終わった後、
当然生徒たちは「高校で」
勉強しなければなりません。
その際に、高校で「入試で対応してない部分」
について指導がなされればまだいいですが、
おそらく「入試で出題されていない範囲は、
自分で勉強しておくように」
となるように思います。
高校入試が終わった後、
自主的にそれらの範囲を勉強することができる
生徒は一握りだと思います。
結果、未定着のまま高校の授業に突入し、
苦労することになると思います。
そして、「夏休み削って学校に通うのだから、
出題範囲まで削る必要はないのではないか」
という風に思います。
もし範囲を削るのであれば、
「夏休みを普通に取らせればいいのでは」
そんな風に思います。
再開後の各学校の授業進度を見ていると、
普段からきちんと進めている学校は、
少しでも遅れを取り戻し、例年と同じペースに
乗せようと必死に進めているように感じます。
一方、普段から遅れ気味の学校は、
学校再開後もペースは上がらず、
「平常運転」のままのように感じます。
こうした学校は、仮に出題範囲が狭まっても、
その「狭まった出題範囲に間に合わない」
ようになる気がするので、結局範囲を狭めた
意味がなくなるのではないか。
そのように感じています。
結局、こうした「非常時」においても、
「日頃の」態度が表れるんだな、と感じています。
「例年どおりに進めよう」と努力している
学校に合わせるのか、
「いつも通り」とのんびりと進めている
学校に合わせるのか。
個人的には努力している学校にあわせて
ほしいと思っています。

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