なぜ国語が苦手な生徒に「漢字を覚えろ」と言うのか③
2026/11/2
「素振りをせずに、ホームランを打たせろ」
言葉を知らない子に、
「読解問題を解けるようにしろ」
と言うのは、
「素振りができない子に、ホームランを打たせろ」
と言っているようなものだと感じています。
何もせず、いきなりホームランは打てません。
まずはバットを振る。
何度も振って振り方を覚える。
それを国語で言いかえれば、
「漢字を覚える」
「語彙を増やす」
ということです。
だから国語が苦手な生徒には、
「まずはバットを振れ」
という意味で、
「漢字を覚えろ」
というアドバイスになります。
語彙を覚えた方がいいが…
もちろん、本当は「語彙そのもの」を覚える練習もした方がいいです。
ただ、
「語彙を増やしなさい」
と言って問題集を解かせてみても、ほとんどの生徒は真剣にはやりません。
言われたから仕方なくやる。
「知らない言葉が出てきたら、辞書を引きなさい」
と言っても、やらない。
このような姿勢では、身につけられません。
だから、せめて漢字を練習する。
そこから少しずつ言葉を増やしていく。
そのようなアドバイスしか、正直できないのです。
すぐに結果は出ない
ただし、ここには厳しい現実もあります。
こうした地道な勉強は、すぐには結果が出ません。
今日漢字を覚えたから、明日の国語が一気に20点上がる。
そんなことはありません。
中3の、今の時期から始めたとしても、十分な効果が出る前に受験が終わってしまうこともあります。
だから、ほとんどの生徒はやりません。
もっと「手っ取り早くて、簡単な方法」を探します。
読解テクニックを覚える。
問題集をやみくもに解いて、「やった気」になる。
しかし、土台となる言葉を知らなければ、なかなか文章は読めるようになりません。
そして、
「国語はやっても伸びない」
と諦めて、成長しないまま終わる。
国語が苦手な子には、こうした悪循環ができやすいです。
本気で国語を伸ばしたいのであれば、覚悟を決めて地道なことをやるしかありません。
漢字を覚える。
言葉を覚える。
知らない言葉は辞書を引く。
遠回りに見えても、その積み重ねが必ず読解力の土台になります。
ホームランを打ちたければ、まず素振り。
国語をできるようにしたければ、まず「漢字を覚える」。
覚悟を決めて、やってほしいと思います。
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