「私立無償化」で見落としがちな点
2026/10/28
「私立希望者」が増加
今年の卒業生(高1)から、高校の私立無償化の影響もあり、私立高校を希望する生徒がかなり増えた印象があります。
保護者の方と話をしていても、
「授業料がかからないのであれば、公立とそれほど変わらない」
という認識を持っている方もいます。
確かに、授業料についての負担は大きく軽減されました。
ただ、最近、
「私立無償化だから大丈夫だと思っていたけれど、思ったよりお金がかかる」
という話も聞くようになりました。
ここは、少し注意が必要だと思います。
「授業料の負担」はなくなったが…
いわゆる「高校無償化」で支援される中心は、あくまでも「授業料」です。
それ以外にも、高校生活ではさまざまな費用がかかります。
私が実際に聞いた話では、
「部活動のウェアや用具などは、公立に比べると私立の方が高い物を購入しなければならない」
という声もありました。
もちろん、学校や部活動の内容によって大きく違います。
ただ、一般的には、私立高校の方が公立高校よりも、学校生活の水準は高くなる傾向です。
設備が充実している。
行事が充実している。
部活動に力を入れている。
そうした魅力がある一方で、それに伴う費用が、当然発生してきます。
この辺りは、「私立無償化」では補助されない部分です。
また、私立高校に進学するご家庭は、経済的に余裕がある家庭が多い印象があります。
そうした中に入っていけば、
「みんなが持っているから」
「みんなが参加しているから」
という形で、当初想定していなかった支出が出てくる可能性が高いです。
だからこそ、
「授業料が無償になるから、私立でも大丈夫」
と、安易に判断するのは少し危うい気がします。
このあたりの認識の差が、ご家庭によって大きいという印象です。
しっかりと考えているご家庭は、そのあたりの部分も含めて計算に入れている。
「私立無償化」のみ聞いているご家庭は、「何とかなるだろう」で済ませてしまっている。
「事前準備」をしっかりと
私立高校を考えている場合には、授業料だけではなく、
「3年間で、授業料以外にどのくらいかかるのか」
まで想定しておいた方がいいと思います。
学校説明会で聞く。
募集要項を見る。
在校生の保護者に聞く。
部活動に入る予定であれば、その費用も確認する。
こうした事前の情報収集は、かなり大切です。
「私立無償化」は、生徒の進路選択の幅が広がり、家庭のお財布にもやさしい、とってもありがたい制度だと思います。
ただし、
「授業料が支援されること」と、
「高校生活にお金がかからないこと」
は、別です。
入学してから、
「こんなにお金がかかるとは思わなかった…」
とならないように。
私立高校を検討しているご家庭には、授業料以外の費用についても、しっかりと確認しておいてほしいと思います。
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