なぜ国語が苦手な生徒に「漢字を覚えろ」と言うのか①
2026/10/29
「どうすれば国語ができるようになりますか?」
国語が苦手な生徒から、
「どうすれば国語ができるようになりますか?」
と聞かれることがあります。
そんな時、私はまず、
「漢字を覚えろ」
と答えます。
すると、多くの生徒が不満そうな顔をします。
「漢字ではなく、読解問題ができないんですけど…」
という顔です。
実際、相談してくる生徒の中には、学校のテストでは漢字の点数は取れている子もいます。
それでも私が「漢字を覚えろ」と言うのは、単に漢字で点数を取るためだけではありません。
「言葉」を知らない
国語が苦手な生徒を見ていると、そもそも
「言葉を知らない」
と感じることが多いです。
本人は、
「文章が読めないから、読解問題をたくさん解けばいい」
と考えます。
しかし、知らない言葉ばかりの文章をどれだけ読んでも、内容が理解できません。
ただ「文章を眺めているだけ」になっています。
これは英語で考えるとわかりやすいです。
中3になると長文問題が増えるので、英語が苦手な生徒ほど「長文練習」を始めます。
「長文問題ができないのだから、長文の練習をする。」
一見すると、理にかなっているように思えます。
しかし、英単語の意味を知らず、文法も理解していなければ、長文をどれだけ読んでも理解できません。
本人は、
「長文を読んでいる」
気になっているかもしれませんが、少し厳しい言い方をすれば
「アルファベットを眺めているだけ」
になってしまっています。
国語も同じです。
日本語だから「読めばわかる」と思いがちですが、自分が知らない語彙が多ければ、文章の意味は正確につかめません。
以前聞いたセミナーの話では、
「語彙の意味を95%理解していても、文章理解は正確にできない」
という話でした。
「98%」
くらいの語彙理解力で、ようやく文章をほぼ正確につかめるようになるそうです。
「語彙」を増やすには
気づいてほしいのは、
「国語にしろ英語にしろ、『言葉の意味』がわからなければ、文章は理解できない」
という当たり前の事実です。
英語なら、まず英単語を覚える必要がある。
ここは、多くの生徒が納得します。
では、国語における「英単語」に当たるものは何か。
私は「語彙」だと思っています。
実際、語彙力のある生徒は、説明をしていても、こちらの意図やポイントを正確につかむことができます。
一方、語彙の少ない生徒は、「自分がわかる言葉だけ」を拾って理解します。
そのため、こちらが説明している「ポイントとなる部分」を外してしまうことがあります。
国語を伸ばしたいのであれば、まず知っている言葉を増やす。
そのための一つの方法が、「漢字を覚えること」なのです。
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