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令和3年度長野県公立高校入試感想(国語)

2021/3/16

2021年3月9日に行われました
「令和3年度長野県高校入試後期選抜」
の問題を解いてみての感想をまとめています。
最後は「国語」になります。
全体を通しての感想は
「昨年と比べると難しい」
「それでも解きやすい」
「記述の問題が増えた」
といった感じです。
問題別に見ていくと、
問1は評論文の出題でした。
文章を書く上での
「流れ」と「構え」という状態について、
それぞれを対比しながら評論している
といった内容でした。
文章自体は「対比」を使った
典型的な内容とも言えるので、
それほど難しくないかな、と思います。
ただ「流れ」と「構え」が何を表しているのかを
きちんとおさえられていないと
ちょっと厳しいかもしれません。
問2はスピーチの場面についての出題でした。
ここもそれほど難しくないと思いますが、
記述問題が出てきたので、
多少面食らった生徒はいるかもしれません。
ただ、その場で落ち着いて考えれば
十分対応できたのではないかと思います。
問3は漢字の「誤字訂正」の問題でした。
漢検では鉄板の内容なので、
漢検を受けたことのある生徒であれば
簡単だったのではないかと思います。
③はちょっと難しいかもしれません。
問4は古典でした。
2つの文がありましたが、
「能ある鷹は爪を隠す」という
隠れテーマのある内容でした。
こちらもだいたい訳がついていたので、
意味は理解できると思います。
ただ、ちょっと答えにくい問題
((3)と(4))があったり、
漢文の返り点が出題されたりと、
あまり準備をしていなかった生徒にとっては
少し難しかったかもしれません。
問5は物語文でした(朝倉宏景『雨を待つ』)。
最後の記述がやや書きにくいところも
ありますが、全体的にはそれほど
難しくないように思いました。
ちなみに、読んでいて
「いい話だな~」と思ったので
早速購入してしまいました。
41FKvYSzpvL.jpg
Kindleだと無料で読めるようなので、
よろしければ、ぜひ。
難易度ですが、
昨年がかなり簡単だったので、
それと比べると記述問題が増えたこともあり、
やや難しかったと思います。
それでも全体的にはとっつきやすい
問題ではないかな、と思います。
平均点は65点前後を予想しています。
対策としては
①記述問題に慣れておく
②漢検を受けておく
③古文、漢文にも力を入れる
です。
記述問題については、
英語のリスニング同様、
あらかじめ教育委員会からの発表があったので、
出題数は増えるという予想はされていました。
なので、それほど驚いた生徒は
いなかったと思います。
難易度もそれほどではないように思います。
ただ、だからといって何もしていないと
本番で全く書けない状況になってしまいます。
おそらく今後も記述問題の量は一定程度
出題されるので、きちんと準備をしておく
必要があると思います。
漢字に関しては「漢検」が有効です。
今年出題された「誤字訂正」は
漢検受検者であれば
経験済みの問題だと思います。
3級まで取っておけば十分だと思いますので、
ぜひチャレンジしてほしいと思います。
今年は久しぶりに漢文の出題がありました。
それほど難しくない内容でしたが、
返り点は苦手にしている生徒が多いです。
古文だけでなく漢文もきちんと準備を
しておく必要があると思います。
ぜひご覧ください。

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