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ちょっとしたことなのですが…

2021/9/1

生徒の総合テストをチェックしています。

気になったのが、「ちょっと工夫をすれば解きやすくなる」問題を、そのまま解いてしまっていたところです。


このような問題がありました。
「3000万年で2400km動く島がある。この島が1年で動く距離を求めよ。」

色々と解き方はありますが、一番わかりやすいのは比例式の考え方を使う解き方です。

3000万(年):2400(km) = 1(年):x(km)

これを解けば、1年あたりの動く距離が出てきます。

ちょっとややこしいのが、この問題は選択問題となっていて、「1.〇〇cm 2.〇〇cm…」と答えの単位がcmとなっていました。

なので、答えの数字を「cm」に直す必要があります。

この場合、「2400kmをcmに直してから」解くのが解きやすいと思います。

「2400km=2400000m=240000000cm」です。

また、3000万=30000000なので、さきほどの比例式を書き直すと、

30000000:240000000 = 1:x

となります。

0の数が多くてややこしそうですが、比は数値を簡単にすることができるので、同じ「0」の数を消すことができます。なので、「0」の数を消してみると

3:24 = 1:x

と非常にスッキリとした形に書き換えることができました。

で、答えはx=8となり、8cmとなります。


実際の問題文とは違いますが、要約するとこのような問題です。

生徒の答案用紙を見てみると、比例式の考え方までは思い浮かんでいたようだったのですが、そこから先、どのように進めていいのかがわからなかったようでした。

数字が大きかったり、単位を変えなければならなくて混乱したようですが、1つ1つやっていけば、計算自体はそれほど難しくない問題です。



このように、普段あまり取り扱わないような「スケールの大きい数字」(今回ですと2400kmとか、3000万年)が出てくると、それだけで混乱してしまう生徒がたくさんいます。

ですが、落ち着いてちょっと工夫をしてみる。今回であれば、「2400kmをcmに直してみる」だけで、「0」を消すことができるので、スッキリした形で計算することができる。

こうした「ちょっとした工夫」ができない生徒が多いです。条件を与えられたら、その条件をきっちり守って解こうとする。

ただ、数学や理科の場合は「ちょっと工夫をする」だけで、計算が一気にラクになる、ということがちょくちょくあります。

ただ与えられた条件で解くだけでなく、「こうしたらもっと簡単に解けるのではないか」という視点を常に持って問題を解いてほしいな、と思います。


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