「理科」の勉強法
2023/6/21
昨日の記事の続きになります。
今日は「理科」の勉強法について、お話しします。
「理科」は、点数が取りにくい
まず知っておいていただきたいのが、
「中3になると、理科の点数は伸びにくい」
ということです。
中3になると、理科(あと数学も)のテストの難易度は一気に上がります。
中2までは「80点」くらい取れていた生徒が、中3になると「40~50点」に下がるということは、普通に起こります。
下手をしたら、30点台もあります。
なので、
「理科で点数を稼ぐ」
というのは、かなり難しいと考えて下さい。
分野ごとに攻める
では、理科はどのように勉強を進めればいいか。
「分野ごと」に、分けて勉強するのがいいかなと思います。
理科は大きく4分野に分かれます。
「生物」…植物、動物など
「地学」…大地、天気、天体など
「物理」…光、音、電気、力など
「化学」…水溶液、化学式、イオンなど
この中で、一番攻略しやすいのが「生物」です。
「生物」は、「覚えればなんとかなる」問題が多いです。
昨日お話しした「社会」と同様に、「勉強量と結果が、比例しやすい」単元といえます。
なので、まずは「生物」から勉強を始めるのがいいです。
次に攻略しやすいのが「地学」です。
「地学」も「覚えればなんとかなる」問題の割合が高めの単元です。
なので、生物がある程度進んだら、次は「地学」に手をつけるといいと思います。
ただ、「地学」に関しては、「だんだんと内容が難しくなってきている」と言われているので、注意が必要です。
「物理」「化学」分野に関しては、多くの生徒達が苦手にする「計算」「化学式」などが目白押しです。
難しい計算問題を解こうとしても、本番までに解けるようになる生徒は、ほとんどいません。
なので、あまり深入りせず、まずは
「基本的な知識」
「実験の知識」
「公式」
を覚えるようにしましょう。
まとめると、理科は
「生物」→「地学」→「物理」か「化学」
の順に、勉強を進めるのが、おすすめです。
「体験」から学ぶ
また「理科」に関しては、
「学んだ知識が、身近な生活でいかしやすい」
教科です。
なので、ただ知識として学ぶだけでなく、「実生活」の中で、活用するようにしてほしいです。
例えば、私が中学生の頃の話をすると、学校の帰り道にとうもろこしの葉っぱを見て、
「この葉っぱは、葉脈が平行だから、単子葉類だな」
とか、草むしりをやった時に
「この草の根っこはひげ根だから、これも単子葉類だな」
なんてことを思っていました。
また、天気予報を見ている時に、気象予報士が
「西高東低の冬型の気圧配置」
と言っていたのを聞いて、
「冬は西側に高気圧、東側に低気圧」
ということを、自然と覚えていきました。
その他にも、イナゴを捕まえたら、
「昆虫は『頭・胸・腹』に分かれている」
と思いましたし、
「クモは他の昆虫とは、ちょっと違う感じだな」
ということは、「勉強の知識」というよりも、実際に触れてみて覚えていった気がします。
また、多くの生徒が苦手にする「れき・砂・泥」の堆積の問題についても、小さい頃に、砂遊びをしたことから、
「れきはあまり遠くに行かず、砂や泥が遠くにまで行く」
ということを、経験として知っていました。
体験として知っていた、自分の中では「当たり前だろう」と思っていたことを、今の生徒たちは知りません。
それを「言葉」で説明しなければならないのですが、これはかなり難しいです。
また、「ちょっとでも体験している生徒」と、「まったく体験していない生徒」では、理解の度合いが全然違います。
「理科」が苦手な生徒が多いのは、「体験から学ぶ」ということができていないから、というように感じています。
せっかく安曇野市は自然豊かな環境が整っているのだから、
「身の回りの自然から学ぶ」
ということを意識してやってほしいな、と思います。
そうした「体験」から身につけた知識というものは、なくなりにくいです。
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