「社会」の勉強法
2023/6/20
先週の日曜日、保護者向けに
「長野県公立高校入試報告会」
を実施しました。
今年の入試の平均点が、つい先日発表されました。なので、それを踏まえて色々とお話しいたしました。
報告会終了後、アンケートを取ったのですが、
「理科と社会の勉強法がわからない」
というお悩みが、何件かありました。
そこで、この2教科の勉強法について、お話ししようと思います。
今日は「社会」です。
最も点が取りやすい教科
まず、知っておいていただきたいのが、5教科の中で、一番点数が取りやすいのが、「社会」ということです。
今どきの言葉で言えば
「コスパがよい」
のが、「社会」です。
社会は、努力量に比例して、点数が上がっていきやすい教科です。
「がんばれば報われやすい教科」ということができます。
英語、数学、国語は「積み重ね」の教科です。
なので、一度つまずくと、挽回するのが難しいです。
一方、社会は「毎回リセット」されます。「今習っている範囲」をしっかりと覚えておけば、定期テストであれば、80点以上は十分狙えます。
社会が苦手な生徒の共通点
このように、「社会」というのは、比較的点数がとりやすい教科です。
その一方で、「社会が苦手」という生徒もいます。
ただ、「社会が苦手」という生徒を見ていて思うのは、
「練習量が足りない」
ということを感じます。
ある程度の読解力、理解力があれば、中学で習う社会の知識は、十分に習得できます。
ただ、「苦手意識」からか、「興味がないから」かわかりませんが、とにかく「社会が苦手」という生徒は、厳しい見方をすれば、「練習量が足りない」。
この点に尽きます。
なので、まずは「勉強量」を増やす。
この点を意識してほしいと思います。
私は社会という教科が好きだったので、社会の授業は「娯楽」に近かったです。
なので、苦手にしている子の気持ちは、正直よくわかりません。
苦手な生徒にとっては、社会の勉強をするのは、かなり苦痛なようです。
なので、少しでも興味を持てるように、工夫する必要があるのかな、と思います。
地理は「桃鉄」
地理の勉強で役に立つのは「桃鉄」です。
私の場合、桃鉄をやっていたことで、都道府県の位置を覚えるのには、だいぶ役に立ちました。
また、桃鉄の物件は、実際のご当地の名産品が挙げられているので、
「その地域では、どのようなものが作られているのか」
という点を、学ぶことができます。
「桃鉄」をやることで、地理については、かなり楽しく学べるのではないか、と思います。
歴史は「マンガ」
歴史の勉強で役に立つのは「マンガ」です。
「ビリギャル」で有名な「さやかちゃん」も、日本史はマンガで覚えた、とのことでした。
実際に自分自身も、小さい頃から「歴史マンガ」を読んでいたので、歴史の勉強はだいぶラクでした。
マンガのいいところは
「絵で、登場人物がイメージできる」
点です。
例えば、「徳川家康」といえば、社会が苦手な子にとっては、
「とくがわいえやす」
という文字情報しか、ないようです。
ですが、私が「徳川家康」と聞くと、
「ああ、マンガに出てきた、たぬきヅラしたあの顔か」
というように、言葉だけでなく、イメージでも思い浮かべることができます。
なので非常に記憶がしやすいです。
また、マンガは、その時代の大事件を中心に描かれているので、大まかな流れをつかむことができます。
「歴史の流れを大まかにつかむ」
という意味で、マンガは最適です。
「マンガの読み方」についてもコツがあります。
それは
「自分が興味がある時代を読む」
「絵を中心に、繰り返し見る」
ということです。
たまに歴史マンガを試す生徒がいますが、真面目に「頭から」読んでしまうので、途中で挫折しています。
そうではなくて、まずは
「自分の興味がある時代」
から読んでみる。
私の場合は「戦国」が好きだったので、戦国時代のところばかりを読んでいました。
そのうちに、飽きてきたので、「じゃあ別の時代も読んでみるか」ということで、明治を読んだり、鎌倉、室町を読んだりして、徐々に関心を広げていきました。
また、マンガを読む時、最初は字を読むのが面倒だったので、「絵を中心」にどんどん読んでいました。
ただ、他に与えられたマンガがなかったので、仕方なく、その歴史マンガを繰り返し読んでいました。
そうする中で、
「今日はちょっと文字まで読んでみるか」
という感じで、欄外に書かれている注釈を読むようになりました。
「自分の興味がある時代を、絵を中心に、繰り返し読む」
というのが、挫折しないコツだと思います。
公民は…
「公民」に関しては、中3の受験生の時に習ったので、正直「根性」で乗り切りました。
また、「政治」にはそこそこ興味があったので、そこまで抵抗がなかったです。
なので、「公民の勉強法」については、正直いいアドバイスができないです。
ただ、ネットで調べてみたら、公民についても「マンガ」がたくさんありました。
そうしたものをいくつか買ってみて、自分にあったものを繰り返し読んでみるといいかな、と思います。
色々ためしてみる
「社会」については、
「いかに興味を持つか」
というところで、かなり勝負は決まると思います。
興味を持つポイントは、人それぞれなので、どこで「琴線に触れる」かは、やってみなければわかりません。
以前いた、社会が苦手な生徒は、
「中田敦彦のYouTube大学」
を見て、歴史が好きになったと言っていました。
それを聞いて、
「そんなに面白いんだ~」
と思って、私も見たのですが、正直私にはあまりピンときませんでした。
なので、まずは色々と試してみることをオススメします。
「勉強」として、構えてしまうと面白くなくなりますが、「趣味」「娯楽」とできれば、社会は「一生モノ」とすることができます。
現に私自身、「城巡り」を趣味として、休みがあれば、日本全国を駆け巡っている訳でして…。
今の時代、「社会」に興味を持てそうなツールが、色々とあふれています。
なので、とにかく色々と試してみて、自発的に勉強できるようになってほしいな、と思います。
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