大学合格実績検証⑤ 松商VS松本第一VS都市大塩尻(2023)
2023/7/3
「いい高校かどうか」の指標の一つとして、「大学合格実績」というのは、間違いなく評価ポイントの上位に来ると思います。
そこで、気になる高校の「大学合格実績」をまとめてみようと思います。
※これまでの記事
→「大学合格実績検証① 長野VS松本深志(2023)」
→「大学合格実績検証② 松本県ヶ丘(2023)」
→「大学合格実績検証③ 松本蟻ヶ崎(2023)」
→「大学合格実績検証④ 松本美須々ヶ丘(2023)」
今日は、中信地区の私立3高校
「松商学園高校」
「松本第一高校」
「都市大塩尻高校」
の3校の大学進学実績を、比較してみたいと思います。
なお、これから挙げる数字はすべて、
の数字となります。
主な国公立大の合格者数
松商学園
大阪大:1名
信州大:7名
茨城大:1名
群馬大:2名
東京学芸大:1名
富山大:2名
山梨大:2名
静岡大:2名
山形大:1名
松本第一
一橋大:1名
信州大:6名
茨城大:1名
富山大:1名
金沢大:1名
都市大塩尻
信州大:7名
宇都宮大:2名
千葉大:1名
新潟大:2名
金沢大:1名
山梨大:1名
静岡大:1名
東京都立大:2名
山形大:1名
鳥取大:1名
長崎大:1名
松商学園は、旧帝大の大阪大に1名合格と、地元の信州大に7名合格が目立ちます。
松本第一は、一橋大に1名合格が目立ちます。こちらは現役合格のようです。
もしこの生徒が「高校入試不合格」の生徒であれば、「3年間、よく頑張ったな」と思います。
地元の信州大には6名合格。
都市大塩尻は、ここ2年続いた「旧帝大の合格者」こそ出なかったものの、信州大に7名合格。
昨年の記事で、
「都市大塩尻は、信州大の合格者数が課題」
と書きましたが、今年は昨年の合格者1名から、大きく数を増やしました。
その他の国公立大の合格者も、着実に増やしている印象です。
主な難関私立大合格者数
松商学園
早稲田大:1名
上智大:1名
東京理科大:1名
学習院大:1名
明治大:1名
青山学院大:3名
立教大:2名
中央大:9名
法政大:1名
関西学院大:2名
関西大:1名
立命館:2名
松本第一
早稲田大:1名
慶應義塾大:1名
東京理科大:1名
明治大:2名
青山学院大:1名
立教大:2名
中央大:3名
法政大:3名
関西学院大:2名
立命館大:1名
都市大塩尻
明治大:2名
立教大:3名
法政大:1名
立命館大:2名
「早慶上理」
松商3、松本第一3、都市大塩尻0
「GMARCH」
松商17、松本第一11、都市大塩尻6
「関関同立」
松商5、松本第一3、都市大塩尻2
国公立大学では勢いのあった都市大塩尻でしたが、難関私立大で比べると、松商と松本第一が優勢です。
松商と松本第一では、「早慶上理」の合格者がいますが、都市大塩尻は0。
「GMARCH」でも、都市大塩尻は松商の3分の1、松本第一の半分の合格者数にとどまっています。
都市大塩尻の次の目標は
「難関私立大の合格者数を増やす」
「特に人気の高い『早慶』の合格者を出し、『GMARCH』の合格者数を増やすこと」
になるのかな、と思います。
国公立大学の合格者数とあわせて、難関私立大の合格者数も増えれば、都市大塩尻の地位は不動のものと言えると思います。
なので、来年はこの点に注目したいと思います。
なお、余談ですが、今日挙げた3つの高校は、きちんと「今年の進路実績」をHPで公表していました。
私立高校は競争も激しいようなので、こうした点は、しっかりしている印象を受けました。
一方、公立の「蟻ヶ崎」「美須々」は「過去の進路実績」のまま。
どちらも進学校なだけに、ちょっと残念ですし、「公立はゆるいな…」と感じてしまいます。
細かい部分かもしれませんが、こうした点がきちんとしていないと、
「本当に生徒の進路指導は、ちゃんとできているのかな?」
と勘ぐりたくなってしまいます。
早く最新の情報に更新してほしいな、と思います。
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