語彙力をつけるには
2024/5/13
ある塾のブログを見て
暇な時には、他塾の先生のブログを見て参考にしています。
とある塾の先生のブログを見ていたら、「よく読まれている記事」のランキングがありました。
見てみると「語彙力」についての記事が上位に来ていました。
「そうか、みんな『語彙』について興味があるんだな」
と思ったので、今日は「語彙力」について書こうと思います。
保護者は薄々気づいている
「語彙力」というと「国語」に関係する話題になると思います。
「国語」に関する記事というのは、確かによく読まれています。
私のように細々とやっているブログでも、「国語」関連の記事は、結構読まれています。
世の中は、どちらかというと
「英語が大事」
ということを、盛んに言っている。
だけれども、保護者の方は、実は「国語」こそ重要なのではないか。
そう感じている保護者の方が多いのかな、という気がしています。
ちなみに、現場で生徒を指導している私の感覚でも
「英語よりも、まずは『国語』」
という感じがしています。
「地頭がいい」とは
よく「地頭がいい」という言い方をします。
この「地頭」というのが、非常のふわっとした表現になるのですが、ではこの「地頭」というのは、結局どのような能力を指しているのか。
個人的には「言語認識能力」ではないかと考えています。
「言語認識能力」、つまり「言葉を理解する能力」が高い生徒は、伸びが大きく、低い生徒は伸びが小さい。
そのような気がしています。
指導をしていても、同じ言葉を使って説明しても、ある生徒には「スッと」理解できたことが、ある生徒には、まったく理解されない。
このようなことは、度々起きます。
結局それは、生徒自身の「言語認識能力」の差ではないか。
そう感じています。
「語彙力」を高めるには
そんな「言語認識能力」において、語彙力というのは、基礎となる力です。
結局言葉を知らなければ、どれだけ説明を聞いても理解できません。
英語で考えればわかりやすいですが、英単語の意味を知らずに、英文の意味を完璧に理解することはできません。
それと同じことが、国語においては「語彙力」ということになると思います。
では、「語彙力を鍛える」には、どのように練習していけばいいか。
私が「語彙力」を鍛える上で、意識していたのは以下の通りです。
①辞書で調べる
②漢字を覚える
③調べた語彙をなるべく使う
まずは「①辞書で調べる」ということです。これが基本かな、と思います。
知らない言葉が出てきたら、すぐに調べる。
私の場合、小学生の頃に図書館に入り浸っている時期がありました。
そこで本を読みつつ、知らない言葉が出てきたら、図書館の辞書で調べる。
そんなことをしていた記憶があります。
次に「②漢字を覚える」。
漢字を覚えると、知らない用語が出てきても、使われている漢字から、なんとなくその言葉の意味が推測できます。
例えば「平均」という言葉があります。
「平」は「平ら」、「均」は「均しい」という意味があります。
学生時代に平均の問題を解きながら、
「『平均』っていうのは、結局数値を平らになるように振り分ければいいんだな」
ということを思った記憶があります。
漢字の訓読みを知っておくと、その漢字からできている言葉の意味を知らなくても、なんとなく推測することができます。
そして「③調べた語彙をなるべく使う」です。
ただ調べただけだと忘れてしまうので、調べた言葉については、自分で文章を書く時に、意識して使っていました。
そうすることで、忘れにくくしていました。
今もその「クセ」のようなものは続いていて、こうしてブログを書く時にも、印象に残った言葉を使うように意識しています。
最近だと印象に残ったのは、
「あなたのこれからが、あなたのこれまでを決める」
という言葉です。
使わないと、忘れてしまいますね。
いかに「習慣」とするか
国語に課題のある生徒には、本当はこのくらいやってほしいのですが、実際にはやりません。
なので、対処療法として市販の「語彙力強化」といった問題集をやらせています。
ですが、それだけでは真の意味での「実力」はつかないと感じています。
語彙力というのは、いかに「日頃の生活の中で」覚えていけるか、が大事だと思っています。
知らない言葉が出てきたら、まずは興味を持って調べてみる。
そうした「習慣」をつけてほしいな、と思います。
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