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猿田塾

30年前と変わらぬ風景

2024/6/19

最近見た動画

最近、このような動画を見ました。

この中で「松本深志」について、話題に挙げられていました。

詳細については、ぜひ動画をご覧いただきたいのですが、動画の趣旨をざっくりまとめると、

「旧態依然とした進路指導を行っている、地方の一進学校のままでいいのか」

という問題提起ではないか。

そう思っています。

30年前と変わらぬ進路実績

深志に進学した塾の卒業生に、高校の進路指導の様子を聞くと、

「30年前から、何も変わっていない」

という印象を受けます。

我々が高校生時代、深志は「4年生」と言われていました。

「一浪して、上の大学に進学するのが当たり前」
「高校を卒業したら『まつよび(松本大学予備校)』に進む」

そうした風潮でした。

私自身が、まさにこのコース。一浪して「まつよび」に進み、大学に進学しました。

当時はだいたい「現役6割、浪人4割」という進学実績でした。

約10年前、地元に帰ってきて塾を始めた訳ですが、その時にふと、深志の「進学実績」が気になりました。

「自分が卒業してから、20年も経っているのだから、少しは状況も変わっているよな」

そう思って調べてみましたが、

「現役6割、浪人4割」という比率はそれほど大きく変わっていませんでした。

入試制度は変われども

現在、大学入試を取り巻く環境は大きく変わっています。

昔は「一般入試」で進学するのがほとんどでした。

ところが今は、「総合型」「学校推薦型」といった、いわゆる「推薦入試」での合格者の割合が増えています。

多少誇張して言えば、

「合格者の半数が推薦入試での合格」
「半数が年内に進学する大学が決まる」

これが、現在の大学入試の流れです。

こうした流れを知ってか知らずか、中信地区の高校の進路指導はあいも変わらず

「一般入試」一本槍。

果たしてこれでいいのかな。

そう思っています。

「絶対現役」と「一浪OK」

また、受験生自身の「意識」についても、首都圏と地方では大きな差があると感じています。

以前、横浜の塾に勤務していた時に、大学入試の生徒たちも指導していました。

小さな塾でしたが、それでも生徒たちは「現役合格」を目標に努力していました。

「うちには浪人させる余裕がない」
「現役で合格しないと、親から『専門学校』に進学するように言われている」

そう言って、必死に合格を目指して勉強している生徒たちと接してきました。

そのたびに

「自分は『一浪OK』なんて甘い考えでいたから、そりゃ競争したら負けるよな…」

そう感じていました。

地元に帰ってきて、

「我々の高校時代よりも、少しは意識は変わっているかな」

と思ったら、あいも変わらぬ「一浪OK」の風潮。

これにはガッカリしました。

変えられぬ、大きな「流れ」

塾を立ち上げるにあたり、高校の先輩から

「俺達が高校の時は『深志合格』が1つのゴールだった」
「そこで満足してしまい、努力しなくなってしまっていた」
「そうした風潮を変えるようにがんばってほしい」

という激励の言葉をいただきました。

自分自身も、そのことについては大いに感じるところがあったので、

「少しでも、そうした流れを変えたい」

そう思って、今もやっています。

しかし、なかなか…。

「全体の空気」というか「大きな流れ」というものは、変わらないものだな、と卒業していった高校生の話を聞くたびに、自分の非力さを痛感します。

乗り越えられない、大きな課題の1つです。

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