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上達には「負荷をかける」ことが必要

2026/5/26

上達に必要なもの

定期購読している雑誌の中で、非常に印象に残る言葉がありました。

剣道の練習において、かなり厳しい練習を課す先生がいたそうです。

その先生が語っていたのが、

「結局、上達するためには、負荷をかけることが必要だ」

という言葉だそうです。

この考え方には、非常に共感しました。

そしてこれは、勉強にもそのまま当てはまると感じました。

「負荷」をかけられていない

生徒たちの勉強を見ていると、

「適切に負荷をかけられていないな…」

と感じることが多くあります。

教科書を見ながら解く。
例題を見ながら解く。
答えを見ながら解く。

これらは一見すると勉強しているように見えます。

しかし、厳しい言い方をすれば「勉強のフリ」にすぎません。

実際にはほとんど負荷がかかっていません。

頭を使っているようで、実は何も考えていない。

「作業」に近い状態になっています。

これでは、何百回やっても力はつきません。

たまに

「勉強している割に成績が伸びない」

という話を聞くことがあります。

原因の1つとして、この

「負荷のかかっていない勉強」

になってしまっていることが挙げられます。

「負荷をかける」意識を持つ

大切なのは、

「自分で負荷をかける」

という意識を持てるかどうかです。

そのためには、テスト本番から逆算して考えることが有効です。

テスト本番では、教科書を見ることはできません。

例題を見ることもできません。

答えを見ることもできません。

何もヒントのない、限られた時間の中で、自分の頭だけを使って、答えを出さなければなりません。

であれば、普段の練習でも、その状態に近づけて練習する必要があります。

何も見ずに解く。
時間を意識して解く。

こうした練習をすることで、初めて本番で使える力が身についていきます。

「引っ張り上げて」もらう

ただし、自分一人で負荷をかけるのは簡単ではありません。

どうしても甘えが出ます。

少し難しいと感じると、すぐ答えを見たくなります。

楽なやり方に流れてしまいがちです。

だからこそ、ある程度は強制的に「引っ張り上げてもらう」環境も必要です。

これは私の趣味であるランニングにも当てはまります。

自分のペースだけで走っていても、なかなか速くなりません。

しかし、自分より少し速い人の後ろについて走ると、ついていくだけで、自然とペースが上がります。

最初は少し苦しいですが、その負荷があるからこそ、自分の基準が上がっていきます。

勉強もまた同じです。

「その子のペースに合わせる」

という言葉は、一見するとその子にあった、すごくいい言葉のように思えます。

しかし、常にその子の「楽なペース」に合わせているだけでは、成長は起こりにくいです。

塾業界で密かに言われている言葉の中に

「個別指導では、成績が上がりにくい」

というものがあります。

それは、この点が関係しているように感じます。

講師が生徒のペースに合わせすぎてしまい、生徒に必要な負荷をかけられていない。

このことが、この言葉の裏側にはあるような気がしています。

「適切な」負荷をかける

成長するためには、「少しキツイ」くらいの負荷が適切です。

簡単すぎたら伸びません。

難しすぎてもついていけません。

今の力より少し上の課題に取り組み、それを乗り越えていくことで、力はついていきます。

この「適切な負荷」をかけることができる環境が「塾」の存在意義であり、また「適切な負荷」をかけることができる人が「優秀な指導者」ではないか。

そのように思っています。

勉強は、ただ時間をかければよいものではありません。

「適切な負荷」をかけられているかが重要です。

「見ながら解く」勉強ではなく、「自力で考える」勉強。

そうした「適切な負荷」の積み重ねが、成績を伸ばしていきます。

生徒たちの適切な負荷とはどのようなものなのか。

一人一人にあった負荷を考えながら、少しずつ基準を引き上げていきたいと考えています。

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