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成長と停滞の対比

「ブラックな」時があってもよろしいのではないか?

2026/6/2

「ホワイト」が好きな現代

世の中では、ホワイト企業が人気です。

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉も、すっかり定着しました。

もちろん、自分らしく生きることは大切です。

無理をしすぎて体を壊してしまっては、元も子もありません。

「コスパ」や「タイパ」という視点も、物事を進めていく上で、大事な考え方だと思います。

ただ一方で、「昭和の男」としては正直なところ今の日本人は

「楽をすること」

ばかりに意識が向きすぎているのではないか、と感じることがあります。

「権利ばかり」主張する、日本人

あるWeb記事で、日本人の働き方について印象的な話を読みました。

海外赴任をした日本人が、赴任直後にもかかわらず、自分の有給消化を優先し、現地の人たちとの交流や現場での関係づくりを後回しにした。

それに対して、現地の外国人から

「日本人は権利ばかり主張して、義務を果たさない」

と見られていた、という内容でした。

これは、今の日本人を表しているのではないでしょうか。

かつては「日本人は勤勉」と言われていました。

しかし、そう思っているのは日本人だけで、海外の人達からは、今でも本当にそう見られているのか、思われているのかというと、疑問があります。

特に経済成長している国では、多くの人達が必死に働いています。

少しでも生活をよくするために、今より上に行くために、強い気持ちで働いています。

それに比べると、日本ではある程度のことをしていれば、そこそこの生活ができる環境があります。

もちろん厳しい現実もありますが、それでも世界全体で見れば、かなり恵まれた環境にいるように思います。

そのためか、今の日本では

「いかに楽をして、多く稼ぐか」

という考え方が強すぎるように感じます。

厳しさを乗り越えないと、成果は出ない

しかし、そんなにうまい話はありません。

私が子どもの頃によく言われたのは、

「人よりも優れた結果を残したければ、人よりも努力しろ」

ということでした。

これは、いつの時代でも変わらない、「普遍的な原則」だと思います。

私は、中卒や高卒から一代で会社を大きくした経営者の話が好きで、よく読んだり聞いたりします。

そうした人たちの話に共通しているのは、

「若い時期に、かなり厳しい環境に身を置き、そこで必死に努力をしてきた」

という点です。

今の基準で言えば、「ブラック」と言われるような働き方です。

長時間働き、失敗し、怒鳴られ、殴られ、それでも必死に食らいついていく。

そうした経験の中で、1つ1つ泥臭く、経営の感覚を身につけていったのだと思います。

逆に、

「常にホワイトな環境で、無理なく、楽しく、自分のペースで働いて、一代で大きな財を成した」

という話は、あまり聞きません。

「斎藤一人さん」くらいでしょうか。

私が興味がないだけかもしれませんが。

もちろん、ブラック企業を肯定しているわけではありません。

人を使い潰すような環境や、心身を壊すような働き方は、決してよいものではありません。

かつて、私自身もそうした環境にあり、一目散に逃亡したので、

「そうした環境からはサッサと逃げた方がいい」

というのが、アドバイスになります。

ただ、自分の意志で、ある時期、特に若い時に、大きな負荷を自分にかけること。

誰よりも努力し、誰よりも仕事に励むこと。

こうした経験が、長い人生の中で、必要な時があるのではないかと思います。

特に、

「人よりも優れた成果を出したい」

と望むのであれば、なおさらです。

「真理」が伝わらないのではないか

今の時代は、少し厳しいことを言うと、すぐに「ブラックだ」と受け取られてしまうことがあります。

その結果、本当は伝えなければならない「真理」まで、伝えられなくなっているように感じます。

そのことで、若い、やる気のある人達が勘違いをしてしまわないか。

その点を危惧しています。

成長には苦しさが伴います。

成果を出すには、ある程度の犠牲も必要です。

この本質を伝えないまま、

「無理しなくていい」
「自分らしくいればいい」

と、甘い言葉だけを言っていると、若い人たちは本当の意味での「生きる喜び」を知らないまま終わってしまうのではないか。

そのような心配をしています。

自分が本気で成長したいと思った時に、あえて厳しい環境に身を置くこと。

その経験は、必ず将来の財産になると思います。

そして、そうした時期があってこそ、人は大きく成長できるのではないかと、50近くのおじさんになって、感じています。

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