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ちょっとの差

ちょっとの差

2021/12/6

生徒の宿題やテストをチェックしていると「ちょっとしたところ」で間違えている、ということに気づきます。

この「ちょっとしたところ」を改善すること。実はこれがかなり難しい。

何度指摘しても

例えば英語のスペルミスをする生徒。スペルミスがあるごとに「ここが間違っているよ」と指摘しています。

例えば計算ミスをする生徒。多いのは「符号のつけ間違い」。これも見つけるたびに指摘しています。

どちらも「ちょっとした」部分の間違えです。ですが、スペルミス、符号ミスをする生徒は何度もします。

その度に指摘しますが、なかなか直らない。これが現実です。

一方、こうしたミスをしない生徒はほとんどしません。なので、こうした指摘をすることはほとんどありません。

両者の差

では「ミスを繰り返す生徒」と「そうでない生徒」の差はどこからくるのでしょうか。

一番大きいのは「意識の差」です。それは「答え合わせ」をする時に明確に差となって現れます。

「ミスを繰り返さない生徒」は自分の解いた内容と解答をじっくりと見比べます。

その中で、自分の間違えをきちんと見つけ出し、「どのようなところを間違えた」のかをきちんと分析しています。

一方「ミスを繰り返す生徒」は、何となく答え合わせをしています。

「自分がどこを間違えたのか」という点にはあまり興味がなく、「さっさと終わらせてしまいたい」という気持ちが先に来ます。

「勉強への取り組む姿勢」とも言い換えられますが、同じ「答え合わせ」をしていていても、意識の差でこれだけの質の差が出ます。

これが積み重なっていくことで「大きな差」が生まれていくのだと思います。

教えて改善できるか

厄介なのは、こうした「意識の差」というのは、「教えたから改善される」とはなりにくい、というところです。

ミスをする、その生徒自身がどれだけ普段から「直さなければ」と意識をすることができるか。その点にかかっています。

「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」

ということわざがあります。

ミスが直らない生徒を見るたびに、自分の頭の中には、このことわざがぐるぐると回ります。

どれだけ周りで「ていねいにやらないとダメだよ」「普段から意識しないと直らないよ」と伝えても、言われている当の本人がその気にならなければ、改善はされません。

「たった人間ひとりについても、態度変容を促すというのは難しいな」ということを、ミスを指摘するたびに感じています。

☆YouTubeチャンネルもやっています
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ぜひご覧ください。

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