「書く」大切さ
2021/12/16
気がつけば、今年も残りあと半月。安曇野市の中学では、数学で「図形」を勉強しているところです。
「図形」は「関数」と並んで苦手にする生徒が多いところです。これまで順調にきていた生徒も、ここでつまづくことが多々あります。
固まってしまう生徒
図形問題に限らず、数学が苦手な生徒は、「頭で考えてなんとかしよう」とします。
「う~ん…」とうなったまま、固まってしまいます。
そのままだと何も起こらないので、「まずは式を書き写したり、図を写してみたり、手を動かしてみよう」とアドバイスしますが、それでも「う~ん…」。
「書くのが苦手」というか、「書くのが面倒」というか。
とにかく「手を動かす」ことをしません。
「そんなに難しいことではないのだから、一度やってみればいいのにな…」
と思いますが、かたくなに手を動かすことを拒んでしまう。これが数学が苦手な生徒の特徴です。
手を動かすことでひらめく
一方、手を動かす生徒はひらめきが降ってきます。
数学が苦手な生徒がいます。
他の教科はよくできるのですが、数学が足を引っ張ってしまう生徒です。このような生徒は結構いると思います。
図形の証明に入り、これまでと比べて苦戦している様子が増えてきました。
「これは何とかしないといけないな」
と思って、「まずは基本的な内容からやってみるか」と思っていたのですが、つい先日証明をやってみると、スラスラと解けるようになっていました。
生徒いわく、「自分で図をかいてみたら、何となく証明がわかってきた」とのこと。
手を動かすことで、こうしたことが起こるようになります。
人類の進化には
人間の進化において、「四足歩行から二足歩行への変化」が大きかったと言われています。
二足歩行になり、手を使うようになったことで、人間の脳は発達していった、と。
そうしたなごりが、現代の我々にも残っているのではないか。そう思います。
パソコンなどの電子機器の発達により、「書く」という動作をすることがどんどん減ってきています。
「紙に書くテスト」ではなく、「パソコンで入力するテスト」が今後普及していくとも言われています。
ですが、「勉強」の場面においては、「手を使って、紙に書く」ということは今後も有益である、と自分は考えています。
「まずは手を動かして考える」。そうした学習習慣を生徒には身につけさせたいと思います。
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