判官びいき
2022/2/11
大河ドラマ「義経」を見終わりました。
最初のうちは、この前に見た「太平記」と比べて、正直「あまり面白くないな…」と思っていました。
ですが、話が進むにつれて、ドンドンと話にひきこまれていきました。
最初のうちは、棒読みのようなタッキー義経のセリフの言い回しにやや抵抗がありました。
ですが、すっかり慣れて、最後には「タッキー=義経」が定着してしまいました。さすが大河ドラマ。
歴史あるある
前半は源氏と平家の戦いが中心に描かれていました。が、後半になると、「頼朝VS義経」の構図となりました。
「歴史あるある」ともいえる
最初は『敵』との戦い
→
敵を倒すと、次は仲間同士の権力争い
→
権力争いが終わると、最後は身内の戦い
という流れに、義経もきっちりと乗っかっていました。
「情」か「理」か
ドラマの背景に流れるテーマは「情」と「理」でした。
「情」に厚い義経と、「理」を重んじる頼朝。
大河ドラマを見る前は、どちらかというと「頼朝側」に立っていました。
頼朝のように、非情な一面をもっていなければ、トップとして組織を束ねることはできなかったのではないか。
江戸幕府を開いた徳川家康も、頼朝を非常に尊敬していたと言われています。
「組織」を重んじる頼朝の方が視野が広く、「個人」を頼む義経の方がちょっと視野が狭い、というような印象を持っていました。
ですが、義経の立場から見ると、やはり「判官びいき」になります。
「義経がこんなにがんばってんだから、頼朝、もっと応えてやれよ!」
そう思うことは、何度もありました。
ちなみに、生徒に「判官びいき」を聞いてみるのですが、意味のわかる生徒はほとんどいません。
「もっと日本の歴史を語っていかないといけないなぁ…」と思います。
人の数だけ「正義」はある
「義経」を見ていて、ぼんやりと思ったのは、「人の数だけ『正義』はあるんだなぁ…」ということです。
義経も頼朝も、遡れば平清盛にも、それぞれが描く「理想の国家像」がありました。
それを叶えるために、それぞれが戦う。
「誰が正しい」ということはなく、それぞれが持つ、己の「正義」のために戦う。
こうして歴史は作られていくのかな、なんてことを思いました。
「義経」、十分に満足しました。明日からマツケン弁慶に会えないのは、少し寂しいです。
で、次はこの作品です。
「新選組!」です。
幕末についての知識がごちゃごちゃになっているので、こちらを見ながら情報を整理したいと思います。
三谷幸喜作品、楽しみです。
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