令和5年度長野県公立高校入試感想(社会)
2023/3/11
先日行われた「令和5年度長野県公立高校入試」の問題を解いた感想です。
※数学についてはこちら
※英語についてはこちら
※理科についてはこちら
今日は「社会」です。
昨年よりも解きやすい
社会は「昨年よりも解きやすい」という印象でした。
最初の歴史がやや難しかったので、「う~む…」と思ったのですが、その後の地理、公民は解きやすかったです。
なので、全体的な難易度は下がったように思います。
平均点も55点~60点の間くらいに落ち着くような気がします。
以下、大問別の感想です。
問1は歴史。やや難。
問1は歴史の問題でした。
「稲作」というテーマに沿って、各時代の内容を、バランスよく出題されています。
個人的には歴史が一番解きにくかったです。
(2)口分田の話と、(5)太閤検地(7)享保の改革についての記述が書きにくかったです。
(7)享保の改革については、「定免法と検見法」について聞かれているのかと思って、深読みしすぎました。
「定免法・検見法」は高校の日本史内容ですよね…。
問2は地理。易しい。
問2は地理の問題でした。
Ⅰが日本地理、Ⅱが世界地理でした。
Ⅰ日本地理では、北海道の「苫小牧」を中心とした内容でした。
(1)②アイヌについての法律と(1)③北方領土の島の位置の問題がちょっと難しかったです。
それ以外は基本的な内容だと思います。
記述問題も、資料を見ながらその場で考えれば十分答えられたと思います。
Ⅱ世界地理では、「ブラジル」についての話でした。
こちらは特に難しい問題はないように思います。
問3は公民。易しい。
問3は公民の問題でした。
Ⅰは労働についての話を中心とした内容、Ⅱはエネルギーについての内容でした。
公民も、地理と同じように全体的に解きやすい問題だったと思います。
記述も、その場で考えて十分に解ける内容でした。
最後の問題だけちょっと書きにくいですが、資料をうまくまとめられれば、それほど難しくないように思います。
今後の対策
社会については、毎年のように述べていますが、まずは「基礎知識」です。
知識量が少ないと、「その場で考える問題」に関しても、どのように答えていいかが、わからないと思います。
基本的な知識を、確実に覚えていく。
それは、昔も今も変わらない、社会の「必勝法」だと思います。
ただ、基礎知識を身につける際には
「現代の用語もきちんと覚える」
ことを意識する必要があります。
今年も
「アイヌ文化振興法」
「ベンチャー企業」
「ワークライフバランス」
といった、現代の我々が使っている用語の出題がなされています。
このような出題から、
「ただ問題を解くだけでなく、日頃から、社会問題について、関心を持ってほしい」
という、問題作成者の意図を感じます。
身近な問題についての用語も、しっかりと覚えていくようにしましょう。
※猿田塾へのお問い合わせは、こちらから