令和5年度長野県公立高校入試感想(国語)
2023/3/13
先日行われた「令和5年度長野県公立高校入試」の問題を解いた感想です。
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最後は「国語」です。
かなり解きやすく感じた
国語に関しては、某塾の評価では「難しい」となっていました。
一方で、「国語の入試問題を解いてみた」という中2の生徒が「90点以上取れた」と言っていたので、「それほど難しくないのかな」とも思っていました。
で、実際に解いてみたのですが、いくつか解きにくい問題はあったものの、個人的には、「昨年よりも解きやすい」という印象でした。
選択問題が「複数選択」になっていたのと、記述問題が、全体的に書きにくい問題だった、ということで、「難しい」という評価になったと思います。
ただ、昨年よりは理解しやすい内容だったと思うので、平均点は昨年よりも上がるような気がしています。
以下、大問別の感想です。
問1は評論文
問1は評論文でした。
(1)~(3)まではそれほど難しくないように思います。
(4)~(7)までは、ちょっと解きにくい問題でした。
(4)(6)の選択問題は、「複数選択」の問題なので、面食らった受験生もいたかもしれません。特に(6)はちょっと難しい気がしました。
(7)の記述問題は、文章の内容を正しく理解できていないと答えられません。
なので、文章理解がきちんとできなかった人は、ちょっと厳しかったと思います。
問2は発表についての話し合い
問2は「発表についての話し合い」の場面でした。
ここはそれほど難しくないと思います。
(4)の記述は書きにくいかな、と思いますが、「話の流れ」と「まとめたノート」をきちんと読み取れば、書くべき内容は絞れたのではないかと思います。
問3は誤字訂正
問3は誤字訂正の問題でした。
3問とも簡単です。
問4は古典
問4は古典でした。
文章Ⅰが「古文」、文章Ⅱが「漢文」の内容でした。
問4もそれほど難しくないように思います。
(6)の記述が書きにくい内容でしたが、文章の内容をうまくまとめられれば、何とか解答できたのではないかな、と思います。
問5は物語文
問5は物語文でした。「大銀杏がひらくまで」という、相撲の世界の話でした。
相撲に興味がない受験生にとっては、わかりにくい内容だったかもしれません。
(2)行書の特徴についての問題は、これまで出題がなかったと思うので、ちょっとビックリしました。
ですが、学校で配られている「新研究」などには掲載されている問題です。
なので、こうした問題集を隅々まできちんと解いていた受験生は、きちんと解けたのではないでしょうか。
(4)は「すべて選べ」問題、(5)(6)は記述と、このあたりの問題は難しいと思います。
全体的に、問5はちょっと難しかったかな、と思います。
ちなみに、ここ数年、「入試問題を解いた後に、その小説を実際に購入する」という流れできました。
今年は、鈴村ふみさんの「大銀杏がひらくまで」という小説でした。
相撲好きな私にはとても興味深い内容だったので、今年も購入しようと思ったのですが、今年の小説は「月刊誌の短編読切小説」のようです。
※出典元の雑誌はこちら
バックナンバーを買うか、図書館で調べるか。
まずは図書館に当たってみようと思います。
今後の対策
国語は一番対策が難しい教科です。
練習したからといってすぐに結果が出にくいです。
「15歳までに培われてきた、読み書きの習慣」
というものが、正面から問われる。
それが「国語」という教科だと考えています。
なので、「中学生になってから対策」しようとしても、根本的な対策をするのはかなり難しく、「対処療法」にならざるを得ない、というのが私の感想です。
その中で「漢字」「文法」というのは、まだ練習でなんとかなる部分だと思います。
今年も漢字や文法の出題がなされていますが、どれも解きやすい内容でした。
なので、まずはここで確実に点数を取る。
言い換えれば、「漢字」「文法」できちんと点数が取れなかった人は、かなり厳しいと思います。
記述に関しては、どれも書きにくい内容だったと思います。
ですが、文章の内容をしっかりと理解し、設問で与えられている条件に沿って答えれば、十分に解答は導き出せる内容だったと思います。
やみくもに「自分の考え」を書くのではなく、「設問の条件に沿った」内容を書くように心がける。
それが、入試問題のような難しい問題でも得点できる「記述のコツ」です。
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