「早期英語教育」をやる前に
2023/6/19
「幼児教育」の熱、高まる
最近は「幼児、低学年教育」の熱が高まってきているそうです。
それにあわせて、幼児教育にお金をかけるご家庭の割合が増えてきているようです。
「少しでも我が子にいい教育を受けさせたい」
これは、どの保護者様も抱く感情ではないでしょうか。
その中で、一番人気なのは「英会話教室」だそうです。
「小さい頃から英語に慣れさせておけば、後々役に立つ」
そのように考えている方が多いのだと思います。
確かに生徒を指導していても、英語を得意とする生徒は、小さい頃(小学生)から英語を習っている生徒が多いです。
その一方で、
「小さい頃に英語を習わせていた割に、中学の英語の成績はパッとしなかった」
というお子様もいらっしゃいます。
この差はどこからくるのか。
個人的な意見を述べます。
国語が苦手だと、英語も伸びにくい
先に結論から言うと
「国語が苦手な子は、早めに英語を習っても、身についていない」
という感じがしています。
英語を得意とする生徒は、だいたい国語も得意、あるいは平均的な力はある生徒がほとんどです。
「英語は得意だけど、国語は苦手」
という生徒は、ほとんど見たことがありません。
逆に
「漢字が書けない、読めない」
生徒に英語を教えようとしても、かなり高い確率で、英語も覚えられません。
「漢字よりも、アルファベットの方がシンプルで書きやすいから、覚えやすいかな」
と思ってやってみるのですが、漢字が覚えられない生徒は、アルファベットを書くのにも苦戦します。
うちの塾でも、小学生に英語を指導しています。
ですが、その際は、必ず「国語力」、特に「漢字が覚えられるか」という点を必ずチェックしています。
そして、
「漢字がきちんと覚えられない」
生徒の場合には、
「もう少し漢字練習をして、漢字が覚えられるようになってから、英語をやった方がいい」
という風にアドバイスしています。
漢字を鍛えれば、英語にも活用できる
漢字を覚えるのが苦手な生徒は
「見本を正確に書き写せない」
です。
なので、漢字がその状態で「英単語」を覚えさせようとしても、結局英単語も正確に書き写せないため、覚えられません。
なので、英語をやる前にまず
「漢字の実力を上げる」
ということをした方がいいかな、というのが私の意見です。
漢字練習であれば、小学校でもやっていますし、本屋さんに安価な問題集がたくさんあります。
そうしたもので、まずは「基礎的な力」を身につけた上で、次の「英語」にステップアップする。
そのように段階を踏んで進めた方がいいと思います。
「漢字は苦手だけど、英語を早くから教えて、英語で一発逆転」
というのは、難しいように思います。
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