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今年の入試予想と対策を考えてみた②

2023/9/18

→前回の記事はこちら

「今年の入試についての予想」と「入試への対策」について考えてみました。

今日は「理科」「社会」です。

理科は「計算」がカギ

「理科」は、一番難易度にバラツキが出る教科です。

一昨年の入試の平均点が「56.8点」
昨年の入試の平均点が、「39.0点」
今年の入試の平均点が「54.3点」

と、かなり上下しています。

そのため、予想が難しいのですが、これまでの傾向からすると、「やや難しくなる」のではないかと思っています。

理科のテストの難易度を上げるには、「計算問題」で調整するのが一番手っ取り早いです。

また、長野県の理科は、他県と比べても「計算問題が多い」そうです。

そう考えると、来年の入試は、特に「計算問題」についての対策が必須です。

まずは「公式」をきちんと覚える。ここが出来ていない生徒が大半です。

なので、公式を使いこなすだけでも、だいぶ差がつけられると思います。

また、「ダニエル電池」についての出題もあるかもしれない、ということなので、確認しておいた方がいいように思います。

社会は「記述」をがんばる

社会は5教科の中で、「一番平均点が高くなる」ことが多い教科です。

「一番点数が取りやすい教科」

ということができます。

今後もその立ち位置は変わらないと思います。

なので、だいたい「55点前後」くらいのテストになるのではないかと予想しています。

ですが、年々難易度は上がってきているので、油断は禁物です。

長野県の社会は「記述問題が多い」ということなので、記述対策は必須です。

特に「松本三校」を狙う生徒さんは、国語同様、社会も記述で差がつくと思われます。しっかり準備しましょう。

また、社会が苦手な生徒さんも、記述問題では、

「資料の意味が分かれば、その場で解ける問題」

が、何問か出題されています。

「もうだめだ~」と最初からあきらめるのではなく、普段から粘り強く練習しておけば、本番で答えられることも十分に考えられます。

なので、決して「捨て問」とすることのないように、練習しておきましょう。

なお、公民に関しては、「最新の用語」についての出題が多いようです。

なので、過去問などで「最新の用語」について、きちんと覚えていくようにしましょう。

「戦略的」に点数を取りにいく

最後に、受験生の皆さんは

「ある程度『戦略的に』勉強する」

という視点を、そろそろ持つようにして下さい。

突然質問ですが、以下は何を表しているか、わかりますか?

2023年:
①英語②数学理科④国語⑤社会
2022年:
理科数学③国語④英語⑤社会
2021年:
数学理科③国語④英語⑤社会
2020年:
理科②英語③数学④社会⑤国語
2019年:
理科数学③英語④社会⑤国語

これは、過去5年間の入試で、教科を

「平均点が低い順」

に並べたものです。

見ていただければわかるように、

「数学」「理科」

の理系2教科は、5教科の中で、「平均点が低い教科」として位置しています。

言い換えれば

「数学と理科は、点数が取りにくい」

教科だと言えます。

なので、この2教科では

「いかに点差を離されないようにするか」

という点が大事になります。

逆に、「英語」「国語」「社会」の文系教科では、

「どれだけ点数を稼ぐか」

が重要になります。

「文系教科で点数を稼いで、理系教科で失点を防ぐ」

これが、高校入試の必勝パターンだと思っています。

現に、うちの塾でも

「蟻ヶ崎」「県ヶ丘」「深志」

に合格した生徒は、この「必勝パターン」にはまっていることがほとんどです。

逆に、ここから漏れた生徒は、残念な結果になっています。

これから先は、ただ闇雲に5教科をバランスよく勉強するだけでは足りません。

自分の現在の学力状況を踏まえて、

「どの教科を鍛えればいいのか」

を、考えながら勉強を進めてほしいと思います。

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