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「漢字」と「語彙」

2024/2/20

漢字と語彙

昨日、「語彙力」について話しました。

その語彙力と強い関連があるのが「漢字」です。

「漢字を制するものは、国語を制す」

最近、そんな言葉が頭をよぎりました。

英語には熱心だが…

小学校でも英語のテストが出るようになり、小学生でも英語教育に力を入れているご家庭は増えていると感じています。

その一方で、漢字に関しては熱意が下がっているような、ちょっと脇に追いやられているような気がします。

また、最近は「自主学習」ということで、あまり小学校から漢字の宿題が出ない。

こういった状況から、「漢字の力が落ちてきている」印象を受けます。

漢字が読めないと…

「漢字が読めない」ということは、「その漢字を使われている言葉の意味がわからない」ということになります。

言葉の意味がわからなければ、その言葉を使っている文の意味も、当然わかりません。

その結果、「文章全体の理解ができない」ということになります。

英語で考えると、わかりやすいかもしれません。

「英単語」がわからなければ、その単語が使われている文の意味は、正確にわかりません。

意味がわからない文が多いと、その文章全体で、何が言いたいのかがわからない。

「漢字が読めない」ということは「英単語を知らない」ということと近いように思います。

文章が理解できないと、知識の定着が遅くなります。

知識が定着しないと、難しい内容になるにつれて、わからないところが増えていきます。

このようにして、先に進むに連れて、わからないところがどんどんと増えていってしまいます。

国語を苦手にする生徒は、他の教科でも伸び悩む場合があります。

その理由は、この部分にあるように感じています。

漢字が得意な場合

一方、「漢字が得意」な場合には、語彙を「芋づる式」に増やしていくことができます。

知らない熟語が出てきた時も、使われている漢字の「訓読み」などから、

「きっとこの熟語は、こういう意味なのだろう」

という予測をすることができます。

その予測を元に、前後の文章関係で、意味を推測できる。

漢字が得意だと、知らない言葉が出てきた時も、文章の理解をスムーズに進めることができます。

また、文章理解以外でも、「その内容を理解するヒント」としても、漢字が役に立つことがあります。

例えば、小学校の算数で習う「平均」。

この言葉を訓読みにすると

「平ら」
「均しい」

という意味になります。

いろいろな数値を「平らに」「均しい」数値にすることが「平均」、という計算の意味である。

漢字からは、そのようなことが予測できます。

こうした予測ができると、その単元でやりたいこと、言いたいことを大まかにつかむことができるので、理解がしやすくなります。

「その単元の考え方を大まかにつかむ」

という意味でも、漢字は非常に便利と言えます。

迷ったら「漢字」を鍛える

今の小中学生は全体的に、

「漢字の反復練習」

の量が足りないように思います。

「書いている」「やっている」ように見える生徒でも、「作業」としてやっていることが多い。

「覚える気になって」真剣に取り組んでいる生徒は少ない印象です。

確かに漢字練習は地味で、即効性のある学習ではないのかもしれません。

ですが、勉強の「基礎」となる部分です。

どこから手をつけていいかわからない人、成績が伸び悩んでいる人は、一度「漢字練習」と向き合ってみるのがいいと思います。

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