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令和3年度長野県公立高校入試感想(数学)

2021/3/10

昨日行われました
「令和3年度長野県高校入試後期選抜」
の問題を解いてみて、
感想を述べようと思います。
今日は数学です。
まず全体を解いてみた感想ですが、
「昨年と比べると解きやすかったな~」
という印象でした。
ほとんどつまるような問題がなく、
問4のⅡ(3)とⅢが難しく感じたくらいで、
あとはスイスイと解けてしまった印象です。
大問別に見ていくと、
問1については解きやすい問題でした。
作図も簡単でした。
ただ、
「本質的な理解ができていないと、
間違えるだろうな」
と思われる問題がいくつかありました。
問1の(7)(8)(10)あたりは
正答率が低くなるような気がします。
問2については
Iが資料の整理、Ⅱが文字式の利用の
問題でした。
Ⅱ「文字式の利用」の方が
解きにくいと感じた人が
多かったのではないかと思います。
Ⅱ(1)については生徒に
「長野県はこういう問題好きだから
確認しておこうね」
と言って練習させていた内容でした。
バッチリ出たので、
素直に練習していた生徒は解けたでしょう。
Ⅱ(2)については、
やや手薄になりがちな部分でした。
聞かれている内容は難しくないのですが、
慣れていないと問題文をきちんと読まなかったり
焦ったりして解けなかったかもしれません。
問3は関数の問題でした。
どちらも「速さ」を使った内容でしたが、
Iが一次関数、Ⅱが二次関数と一次関数(比例)の
複合問題でした。
どちらも典型的な内容だったので
得意な生徒であれば問題ないかな
と思います。
ただⅡ(3)については
「時速を秒速に」変えてから
考えることができたかどうかで
差を分けたのではないかと思います。
「時速を秒速に」変えるのは
小学校で習う内容です。
小学校の算数がきちんと身についていないと
高校入試でも苦戦してしまうということを
改めて思いました。
問4は図形の問題でした。
Ⅰが平行四辺形、Ⅱが相似などの問題でした。
「三平方の定理」が出題範囲から外されたので
「空間図形は出ないだろうな」
と思っていましたが、
案の定、と言ったところでした。
Iについては、
「平行四辺形になるための5つの条件」
が出ました。
生徒には中2の時から散々
「大事だから覚えろ~」と言ってきたので、
今度あった時に「ほらね」と言いたいと思います。
Ⅱについては相似の証明や比を使った問題が
中心でした。
証明はかなり簡単だと思います。
Ⅱ(3)では面積の問題が出ました。
以前のブログでも触れていたのですが、
模試や学校で配られた「予想問題」で
よく出題されていた内容でした。
「本当に出たよ…」
と解きながら思いました。
「予想を的中させたのはすごいな~」
と思う一方で、
「癒着?」という気がしないでもないのは
疑い深い僕の悪い癖。
難易度ですが、
昨年も解きやすい問題でしたが、
昨年よりも今年の方がさらに
解きやすい印象でした。
なので平均点は上がるのではないかと
予想しています。
得意な生徒であれば
100点も取れると思うので、
特に上位校を狙う生徒においては
差が付きやすい問題ではなかったかな
と思います。
今後の対策としては
①基礎の徹底
②「なぜそうなるのか?」という
「本質」を考える。
③全分野をバランスよく勉強する
④小学校の内容をきちんと復習しておく
(特に速さと割合)
という点が挙げられます。
ぜひご覧ください。

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