小6の皆さんへ
2016/3/11
卒業式シーズンです。
小6の皆さんは、4月から中学校生活が始まります。
そんな皆さん、及び保護者の皆様にアドバイスです。
今のうちに、ぜひ「小学算数の復習」をしておいて下さい。
なぜ、小学校の内容を復習しておいた方がいいのか。
①計算力がない中学生が多い
中学生を指導していて一番感じることがこれです。
特に「小数」「分数」の計算ができない子が多いです。
これらができないと、「数学」で苦労します。
例えば文字式で
1/2x+1/3y+1/3x+1/4y
という問題があったとします。
小学生で習った「通分」のやり方があいまいだと、
この問題は解けません。
また、「理科」でも苦戦します。
「濃度」「湿度」「密度」など、理科では小数が出てくる問題が
結構あります。
公式は理解しているのですが、小数計算が苦手なため、
問題が解けず、結果的に理科を苦手にする子が多いです。
毎日計算練習をすることで、少しでも計算力をつけておいてください。
②「速さ」の問題の解き方があいまい
中学では、方程式の分野などで、
「速さ」についての問題が出題されます。
これらも小学生の「速さ」の問題が土台になっています。
いわゆる「は・じ・き」というものです。
聞くと、大体の子が「は・じ・き」の公式について知っています。
ですが、知っているだけで「練習」を積んでいないため、
公式を使いこなすことができていません。
また、この公式の考え方は中学理科「オームの法則」などで
応用されます。
公式を理解するだけでなく、公式を使って問題が解けるようになるまで
しっかり慣れておいた方がいいです。
③単位変換ができない
・「時速」→「分速」
・「秒速○○mのジェット機が○○km飛ぶのにかかる時間」
など、「時間」⇔「分」⇔「秒」
の単位変換ができずに混乱する子が多いです。
他にも1㎥=○㎤
がわからず、理科の計算問題ができない子もいます。
④公立高校入試に出た
今年の数学の問題で小学校内容の問題が出ています。
問1(2)「10より小さい素数は何個あるか、求めなさい。」
「素数」は小5で習う内容です。
来年以降、小学算数の内容が出題されるかはわかりません。
ですが、おそらく問題を作成された先生も
小学算数の重要性を伝えたかったのではないかと推測しています。
正直に言いますと、
当初、私は小6生に対しては
「中学内容の先取りをしよう」
と考えておりました。
ですが、他の先生方からアドバイスをいただいたり、
通っていただいているお子さんの様子を見ていたりする中で、
「この時期は下手な先取りをするよりも、
算数の基礎をしっかりと固めておいた方が、
中学に入ってから苦労しない。」
と思うようになりました。
ですので、当塾では小6生に対して先取り授業は原則行いません。
先を見据えて、しっかりと小学算数を復習させていただきます。
もし小6生のお子さんで算数に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。