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中信地区公立高校の倍率アップの方策を考える【後半】

2026/4/16

【前半】の続きになります。

では、どうすればこの流れを変えられるのか。

「魅力」を打ち出せるか

まず重要なのは、

「美須々」と「大町岳陽(学究科)」が明確な魅力を打ち出せるかどうか

です。

この2校が「ここに行きたい」と思わせる存在になれば、私立への流出を一定程度食い止めることができると考えます。

「もし自分がこの2校の校長だったら、どのように宣伝活動をするか」

という観点で、この2校の魅力を考えてみました。

個人的に重要なのが、

「大学進学実績の見せ方」

だと考えています。

2校の魅力

蟻ヶ崎に進学する生徒の多くは、最終的に大学進学を目指しています。

つまり、高校選びの時点で、「3年後の進路」まで見据えた提案ができるかどうかが鍵になります。

そこで重要になるのが、

「蟻ヶ崎よりも、大学進学という視点で見たときに有利である」

と示せるかどうかです。

例えば、「指定校推薦」は非常に有力な武器になります。

蟻ヶ崎に進学して「指定校推薦」を狙うとなると、高いレベルが要求されます。

一方で、美須々や岳陽であれば、蟻ヶ崎よりは上位に入るのが狙いやすくなります。

そうすると、「指定校推薦」の枠を活用しやすくなります。

特に地元の信州大学を目指す場合、

「蟻ヶ崎で中位にいる」

よりも、

「美須々や岳陽で上位にいる」

方が、結果として合格に近づく可能性も十分に考えられます。

このように、

「高校単体の偏差値」

ではなく、

「高校+その先の進路」

まで比較した時に、魅力的な選択肢として提示する。

「3年後、大学進学で有利になる高校」

として打ち出すことができれば、私立への流出を食い止めるだけでなく、公立高校としての存在価値もより明確になるはずです。

「個性」を明確にできるか

それ以外の公立高校については、より一層「個性」を明確にしていくことが求められます。

現状のように「なんとなく選ばれる」状態では、今後、ますます厳しくなるでしょう。

その中で、私は農業高校や工業高校といった専門学科の存在は、今後も重要だと考えています。

これらの学校は進路が描きやすく、「何を学びたいか」という軸で選ばれる数少ない存在です。

普通科とは異なる価値を持っているからこそ、一定の需要が維持されているのだと思います。

「何となく」では選ばれない

公立高校全体として必要なのは、

「どんな生徒に、どんな価値を提供できるのか」

を明確にすることです。

少子化もあり、今はもう「何となく」で選ばれる時代ではありません。

受験生の選択肢は確実に増えており、その中で選ばれるためには、明確な理由が必要です。

私立高校は、この点において非常に積極的です。

学校説明会やパンフレット、進学実績の打ち出し方など、

「どうすれば選ばれるか」

を徹底的に考え、発信しています。

公立高校も同程度、あるいはそれ以上の意識を持つ必要があります。

「自分たちの強みは何か」
「どんな生徒に来てほしいのか」

こうした点を深く考え、それを分かりやすく打ち出していかなければなりません。

同時に、「地道な改善」も欠かせません。

選ばれていないのであれば、そこには必ず理由があります。

例えば、美須々については、

「チャラチャラした生徒が多い」
「通いにくい」

といった中学生や保護者の方の「厳しい評価」を、耳にすることがあります。

こうした「マイナスのイメージ」がある限り、どれだけ制度や実績を整えても、最終的な選択で敬遠されてしまう可能性があります。

だからこそ重要なのは、そうしたマイナス面を一つ一つ改善していくこと、そしてそれを上回るだけの「魅力」を作り出すことです。

中信地区の公立高校が今後も存在感を保っていくためには、

「中間層の取り込み」と「各校の個性の明確化」

この2点に加えて、

「選ばれるための発信」と「現場の改善」

これをどこまで徹底できるかが問われていると感じます。

公立高校を取り巻く環境は、かなり厳しいものがあります。

が、本気で取り組めばまだまだ改善の余地があるようにも感じられます。

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