「比」を使いこなす
2024/11/12
「なが模試」を解いてみて
先日行われた「第5回なが模試」の問題を解いています。
最近、理科を解いたのですが、その時に思ったのが、
「『比』がわかっていないと、理解するのが厳しいな」
ということです。
「比」は結構使う
「比」については、今だと小学6年生の算数で習います。
小学校の時に習う考え方ですが、この「比」について、どれだけきちんと理解しておくかで、
「中学の数学や理科の理解度がだいぶ変わってくる」
と個人的には感じています。
小学校では割と軽く「サラッと」進めてしまう単元です。
ですが、
「『比』というものが何を表しているのか」
「どのような関係性になっているのか」
という部分を、できれば小学校のうちに考えながら問題を解いておきたいところです。
そうすることで、中学の数学や理科の内容が理解しやすくなると思います。
「相似」で苦戦している生徒は…
中3の数学では、現在「相似」を学んでいる学校が多いと思います。
その中で「平行線と線分の比」という単元があります。
ここでわからなくなる生徒が多いのですが、確認してみると、
「中3の内容が理解できていない」
ということよりも、むしろ
「『比』の考え方が身についてない」
ため、苦戦していると感じられます。
そういう生徒を見るたびに
「もう少し小学校で、『比』について学んでおいてほしかったな」
と感じてしまいます。
全体を「1」と置く
小学校の「比」の問題は、基本的な内容なので、正直かなり簡単です。
なので、甘く考えられがちです。
ですが、深く学ぶと非常に興味深い内容です。
ほとんどの生徒は
「1:2=2:4」
のような、「比の数字を変えること」くらいの認識しかできていないです。
なので、
「1:2の比で分けられた線の、全体の比はいくつになるか」
という聞き方をするだけで「?」となってしまいます。
「全体を『1』として、比を考える」
という視点が持てるようになると、比の考え方の幅が広がります。
ちょっと難しいかもしれませんが、小学生の算数が得意な生徒さんは、このあたりまで意識しながら、練習しておくといいかな、と思います。
※猿田塾へのお問い合わせは、こちらから