人よりも差をつける方法
2021/12/8
中国の古典「中庸」に、このような言葉があります。
人一たびにしてこれをよくすれば、己これを百たびす。人十たびにしてこれをよくすれば、己これを千たびす。
「人が1回やってできることであれば、自分は100回やる。人が10回やってできることであれば、自分は1000回やる」
「反復」の重要性を説いた言葉ではないかと思います。
能力の差?
「自分は頭が悪いから…(できない)」という言い方をする生徒は、いつの時代でもいます。
「じゃあどのくらい練習をしたの?」
「1回…」
これではできないのは当然です。
私は「できない」とぼやく生徒に、
「『できない』じゃなくて、『やってない』だよね?」
という言い方をします。
中学の勉強内容であれば、ある程度の理解力があれば、あとは「反復練習の量」で決まります。
「勉強ができる生徒」というのは、繰り返し問題に取り組んでいる生徒。
「勉強ができない生徒」というのは、怠けているか遊んでいる生徒。
実力に差がつくのは当然です。
「他人の『頭の良さ』をうらやむヒマがあったら、自分を鍛えなさい」
生徒にはそうアドバイスしています。
人よりも先んじるためには
「反復練習」ということで思い出す逸話があります。
サッカー元日本代表の監督を務めたオシム監督。
監督在任中、脳梗塞のため倒れ、入院することになりました。
体調が回復して、リハビリを開始した時のこと。例えば先生から「10回練習をしましょう」と言われた時、オシム監督は11回やる。
必ず言われた回数よりも1回多く練習をしていたそうです。
そうした地道なリハビリを続けることで、驚異的な速さでの回復を成し遂げました。
「ちょっとしたところ」にこだわる
また、ボクシングの元世界チャンピオンの輪島功一さんは
「他の人はダッシュの練習をする時に、ゴールの手前で力を抜く。だけど自分はゴールまで全力でダッシュした。この差だよ」
という趣旨の言葉を残されています。
成果を残す人ほど、手を抜かない。人よりも多くやる。人の見ていないところでも全力を尽くす。
生徒たちには勉強を通して、こうした姿勢を身につけていってほしい。特に受験生にはこの姿勢で勉強に励んでほしい。そう願っています。
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