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砂時計

スピード感

2021/12/9

生徒の個性はいろいろな部分で現れます。その1つに「解答スピード」というのがあります。

速ければよい訳ではない

勉強が得意な生徒は、問題を解くのも速いです。

ですが、「速ければいい」という訳ではありません。

男子に多いのですが、こちらが想定していたよりも速く問題を解き終わる生徒がいます。

ノートを見ると「○」で埋め尽くされている。一見すると問題なさそうです。

ですが、突っ込んで聞いてみると、きちんと答えられない。

「なぜそうなるのか?」という点を確認せずに、「ただ何となく解いてしまっている」という練習をしてしまっています。

これだとどれだけ問題を解いても実力がつきません。ちょっとひねっただけで、簡単につまづいてしまいます。

こうした生徒の場合は、むしろ「じっくりとやる」ようにした方がいいです。

ゆっくりなのも問題あり

一方、問題を解くのに時間がかかりすぎる生徒もいます。

こちらは女子に多いのですが、「この子の実力であれば、だいたいこのくらいの時間で終わるだろう」という想定の時間が経っても、まだ問題を解いている。

この場合「ていねいにやっている」という面もありますが、むしろ「要領が悪い」ということの方が多いです。

「勉強慣れ」していないので、考える時間とは別の、ムダな時間を使ってしまっているような印象を受けます。

こうした生徒には、制限時間を設けて、時間を意識して解かせる練習をするのが有効です。

「速く、正確に」

理想は「速く、正確に」です。

スピードを上げると正確性が下がります。

一方、正確にやろうとすると今度はスピードが下がります。

相反するこの2つの要素のバランスをどれだけ上手に取れるか。ここが重要ですが、ほとんどの生徒はまだまだ意識できていないな、と感じます。

「『テスト』という限られた時間の中で、いかに自分の実力を最大限発揮するか」

日頃からこうした点をどれだけ意識して勉強に取り組めるかで、本番の結果は変わってくると思います。

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