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読書に勝る強化策なし

2021/12/28

「国語が苦手」という生徒がいます。どちらかというと、男の子に多い気がします。

そして、そのほとんどが「読書嫌い」という共通点があります。

「読書嫌いの生徒の、国語の実力を上げられるか」というと、それは「かなり厳しい」という感じがします。

読書をする子としない子の差

まず、読書をしない子は「読むのが遅い」です。難しい文章でなければ、それほどの差は感じないかもしれません。

ですが、中3くらいになってくると、かなり難しい文章に触れる機会が多くなってきます。

そうなると「スピードの差」というのが、如実に現れてきます。

読むのが早い生徒であれば、問題をどんどんと進めていくのに対し、読むのが遅い生徒は「まだそこを解いているの?」と思うくらい進みが遅いです。

次に「語彙力」にも差を感じます。

読書をしている生徒には、少し難しい言葉を使って話しても理解できることが多いです。

逆に読書をしない生徒は言葉を知りません。言葉を知っている生徒と同じ感覚で話しても「わかっていないな…」と感じることが多いです。

そのため「やさしい言葉」に転換して説明をしなければならなくなります。

テストにはそのような配慮はありません。同じ課題が与えられるだけです。

語彙のある生徒は文章の意味を理解できますが、語彙のない生徒は「なんとなく」の理解にとどまります。

その結果、点数に差がつきます。

言葉に触れる機会が少ない

また、読書をしない生徒は「言葉に触れる機会が少ない」ので、「全然語彙が増えていかない」という感じがします。

自分の小中学生時代を振り返ると、読書をしていてわからない言葉があった時は、なんとなく気になって、辞書で調べていたことがありました。

また、近くに親がいた時には、言葉の意味を親に聞いていた様に思います。

それは「勉強」というものではなく、ただ読書をしていた中での延長線上のようなものでした。

読書をしているお子さんであれば、こうしたことをやる可能性が高まります。

一方、読書をしないお子さんは、こうしたことをやりません。

こうしたことの積み重ねが、結局「国語の点数の差」となって現れるのだと思います。

語彙の練習をさせてみても

「語彙が少ないな」と感じる生徒には、「語彙」の問題集を買って、解かせています。

ですが、正直「これだと全然足りないな」と感じます。

なんというか「読書で得ることのできる語彙力」と「問題を解くことで得られる語彙力」とでは、スピード感がまるで違う、という感じです。

「読書によって、意識的に得られる語彙力」と「問題を解くことによって、なんとなく得られる語彙力」とでは、身につく質も量も段違いのように感じます。

なので、国語が苦手な生徒には「とにかく読書をするように」勧めるのですが、なかなか…。

「高校受験」だけ考えるならば

以上述べてきたように、読書が苦手な生徒が「『国語』で点数を上げる」のはかなり難しいのが現状です。

なので、受験だけ考えるのであれば、「国語以外の教科で点数をカバーする」ことを考えた方が現実的、という気がします。

国語以外の4教科であれば、「努力次第」である程度の点数は取れるようになります。

なので、「読書がどうしてもできない」というお子さんは、国語以外の教科に力を入れるのも1つの手だと思います。

ただ、個人的には「学生のうちに、読書習慣を身につけておいてほしい」と思います。

大人になっても成長するには、やはり「読書」というものは欠かせないと思うからです。

最初から難しい本を読む必要はありません。むしろ簡単な本でいいです。自分の興味があることについて、本を読んで調べる習慣を身につけてほしいな、と思います。

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