令和5年度長野県公立高校入試感想(総評)
2023/3/14
先日行われた「令和5年度長野県公立高校入試」の問題を解いた感想です。
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今日は5教科についての「総評」です。
5科平均点は上がると予想
まず、5教科の難易度のまとめです。
国語:易しい
社会:やや易しい
数学:やや易しい
理科:易しい
英語:難しい
「昨年が難しすぎた」ということもありますが、昨年と比べると、今年の入試問題の方が、全体的に「解きやすかった」という感じです。
なので、平均点は「上がる」と思います。
具体的には
国語:50~55点
社会:50~55点
数学:45~50点
理科:45~50点
英語:35~40点
で、合計240~250点くらいに落ち着くような気がしています。
ざっくりと言えば、
「英語が下がって、後は上がる」
という感じになるかな、と思います。
昨年よりは平均点は上がりますが、それでも過去10年で見れば、それほど易しい内容ではなかったと思います。
ちなみに、昨年(令和4年)の予想は
国語:50~55点(47.8)
社会:60~65点(52.5)
数学:45~50点(46.5)
理科:50~55点(39.0)
英語:55~60点(51.3)
合計:260~270点(237.1)
※( )内が実際の平均点
と、数学以外はきれいに外しています。
合計点に至っては、20点以上もずれています。
なので、今年の予想もあくまでも
「一個人の、当たらない予想」
として、参考にしていただければと思います。
これからの受験生へ
問題を一通り解いた直後の感想として、これからの受験生へのアドバイスは、以下の通りです。
①「過去問」を解く
問題を解きながら一番強く感じたのが、これです。
特に理科の問題を解いていた時は、
「なんかこの問題、生徒から質問された過去問と似ているな」
と思って解きました。
改めて「過去問の重要性」を感じました。
そして、安曇野市の中学2年生の皆さんには、すでに「過去問」が、学校から配られています。
「整理と対策」
「新研究」
「マイペース」
といった問題集です。
学校から配られている問題集を、地道に解いていく。
当たり前かもしれませんが、これがきちんとできていれば、入試ではそれほど苦労しないと思います。
逆に言えば、これがきちんと実行できている生徒のなんと少ないことか。
あれこれ手を出す前に、まずは「学校の問題集」を徹底してやりましょう。
②わからないところを、1つ1つ地道につぶす
これは数学や英語を解いていて思いましたが、基本的な問題であっても、
「生徒が苦手にしているところ」
を、的確に出題されている印象を受けました。
「生徒が苦手にしているところ」
というのは、別の言い方をすれば、
「解けるようになるのに、繰り返し練習をする必要がある」
ところだと言えます。
「反復練習」が中途半端だと、基本問題であってもポロポロと間違えます。
その結果、点数が伸びない。
そうしたことになると思います。
そうならないためには、1つ1つ地道に、わからないところをつぶしていくしかありません。
こうした「地道な勉強」ができた生徒が、「入試本番」で結果を残せると思います。
③勉強「量」を増やす
今年の「英語」のような難易度の問題が今後も出続けるとなると、
「今までの勉強量では、とても太刀打ちできない」
と思います。
英語に関しては、様々な勉強法があると思いますが、突き詰めれば
「どれだけたくさん覚えるか」
に尽きます。
覚えるには、繰り返し「練習」するしかありません。
これからの受験生は大変だと思いますが、まずは
「今までよりも勉強量を増やす」
という意識で、準備をして欲しいと思います。
まとめ
以上、つらつらと書いてきましたが、大事なことは
「当たり前のことを、当たり前にやる」
ということなのだと思います。
「学校の問題集を繰り返し解き、わからないところを1つ1つ地道につぶしながら、たくさん勉強する」
当たり前すぎて、まったく面白味がないかもしれません。
ですが、「確実に」実力をつけて合格したいのであれば、これしかない。
これから受験を迎える中学2年生は、まずは「春休みの宿題」をきちんと終わらせるようにしましょう。
その積み重ねが、1年後の合格につながる。そう思います。
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