「漢字」に課題あり
2023/12/11
「国語が苦手」を分析すると
「国語が苦手です」
そう言って塾に来る方がいます。
その原因を調べてみると
「漢字が書けない」
という生徒が、一定数います。
国語は点数を上げるのが難しい教科です。
その中で、「漢字」は点数獲得が計算できる部分です。
なので、「国語が苦手」で「漢字が書けない」という生徒には、まず「漢字」を練習するようにします。
「漢字練習」の仕方がわからない
漢字の対策としては、
「書いて覚える」
というのが、最も一般的であり、かつ効果的です。
そして、「毎日」練習することが重要です。
なので、漢字に関しては、宿題として
「家で毎日練習するように」
指導しています。
今までは、
「漢字は家で毎日書いて練習しよう」
と言えば、それでだいたい問題ありませんでした。
ですが、最近はそれだけでは通用しなくなってきています。
「どうやって練習すればいいですか?」
という質問が、生徒から飛んで来ることが増えました。
私:「小学校の時、漢字の練習したことない?それと同じようにやれば?」
生徒:「漢字練習を、ノートを使ってやったことがありません」
最初、「えっ?」と思いましたが、すぐに「なるほど…」と思いました。
最近は、小学校の宿題でも「自主学習」という形が増えています。
生徒が自分で考えて課題を提出する。
そういったスタイルの宿題が増えています。
そのため、決まった形の「宿題」を課される機会が、我々の時代と比べると少なくなってきています。
我々の時代ですと「漢字」「計算」といった「反復練習」を必要とする宿題が、当たり前のように出ていました。
ですが、最近の生徒たちはそうした「反復練習」が課されることが少なくなっているようです。
そのため
「漢字練習のやり方がわからない」
こうした質問が増えてきているのかな。
そう思います。
苦手な生徒だけでなく
この問題、意外に「根が深いな」と感じています。
というのも、漢字を苦手にする生徒は、これまでは、どちらかというと「学力が低い」生徒に多かったです。
ですが最近は、「ある程度学力の高い層」であっても、漢字を苦手にする生徒が増えてきていると感じるからです。
ある程度学力の高い層で「国語が苦手」といっていた場合、これまでは
「読解力」
に課題のある生徒が多かったです。
ですが、最近はまず「漢字が書けない」というところからつまづいている生徒が多い。
そう感じています。
「漢字」というのは、学力の基礎をなす部分です。
その基礎部分の練習が、小さい頃に十分にできていない。
基礎部分の学力が危ういと、先に進むに連れて伸びなくなっていきます。
そうした生徒が、いま静かに増えてきているのではないか。
そうした危惧を抱いています。
残念ながら、今の学習指導要領では
「自主学習」
という形で、生徒の自主性を重んじることに注力しています。
その一方で、
「反復練習」
といった地道に努力して身につける、ということは、どこか脇に置かれている気がします。
ですが、学力を高めていく上で「反復練習」というのは、絶対に必要なものです。
なので、こうした
「反復練習によって身につける力」
については、各ご家庭で意識して練習していく必要がある。
そのように思います。
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